素のロシアで過ごした週末 / Weekend in “natural” Russia

先週末は、友人の別荘(ダーチャ)にてゆっくりとした時間を過ごしてきました。日本で別荘というと贅沢でお金に余裕のある人たちだけのもの、という認識が自分の中にあるけれどもロシアはちょいと違う。確かにお金に余裕のある層は立派な邸宅を郊外に構えるのだろうけれど、ちょっとした木造の小屋とちょっとした家庭菜園付き、ロシアのダーチャというとそんなイメージが強い。夏の金曜日の夕方 ― 郊外に向かう道は車の数々で大渋滞。恐らく列車もそれなりに混んでいるのだろう。ダーチャを持つ人々の多くは金曜日はいそいそと仕事場を後にして郊外のダーチャへ向かい、週末をそこで過ごす。概ね多くのダーチャは中心部からロシアの重々しく足取りの重い電車で2時間前後、距離でいうと100km圏内に位置するのではないだろうか。家庭菜園では自分の家族用に野菜を育て、近くの森では木の実やキノコを採集。ジャムや酢につけたりして瓶に入れて保存。それ以外にはガーデニングや家族団らんの時間をゆっくり楽しむようだ。夏も終えて家にお邪魔すると自家製のジャムやピクルスをご馳走にいただくこともよくある。
古い情報だけれど、2015年の調査では、ロシア人の約半数がダーチャを所有しているらしい。なお、ダーチャにも夏のみ専用、夏冬兼用があるようで、自分の身近では夏用を所有している人がほとんどの気がする。自分の勤務する会社ドライバーは、ダーチャで自家製ウォッカ(ロシア語でサマゴンсамогонというEng: hooch, rotgut)を作っていて、彼曰くお店で販売しているものよりずっと美味しいとのこと。もう別のドライバーは「ダーチャは要らない。行って帰ってくるだけで疲れる」と何とも冷めた反応。

さて話は戻ると、友人のダーチャはモスクワ中心部の鉄道駅から約2時間。

車両には自分と同様郊外のダーチャに出かけると思われるたくさんの乗客がいる。定期的に車両内をダーチャ用の日常雑貨類を販売して回っている。次から次に違う人がやってくるから面白い。果たしてどれだけ利益が出るのだろう?

今回訪問したご家族は、曰く、決してお金に恵まれているわけではないけれども10年ほど前に100m*20m(2,000m2)を800,000 rub(当時の為替で換算して、仮に1RUB=3円と置くと240万円、Approximate 26,700 USD , if USD=30RUB)で購入したようだ。

更地から自分たちで図面を考え資材を購入し、労働者を雇って立派な2階建てのダーチャを立てた。地下にも立派な部屋が整っており、一歩ずつ階段を下りてゆくとだんだんと感じる、あの自然のひんやりとした感覚。なにも考えずに済んでいるモスクワ中心部のアパートでは見ることのない、家の壁を這う配管類、家の素材、壁・屋根に敷き詰められた空間材。決して複雑ではない造り。家って実はこんなシンプルな構造なんだ、と気づかされる。トイレは少し離れたところにある落下式便所(ボットン便所)/non flash lavatory。匂いはそれ相応に…。もし自分が将来自分で家を建てるとしたらどんなデザインにするかな…と思いを巡らしつつ家の中を見て回っていた。

何をするでも無しにただテラスに座って、ワインやフルーツをほおばりながらボーっと中庭を眺める時間。ビニールプールではしゃぐ小さな子供の遊び相手になってたわいもない時間を過ごす。友人のご両親も来ていて、リンゴの木、イチゴ、キュウリなどの家庭菜園に水をやっている。

朝の移動の疲れもあり1時間ほど昼寝…。そんな時間を過ごした週末はこれまでにあっただろうか、思い返す限り出てこない…たぶん一度も無かったと思う。以前の自分を振り返ると、とにかく何かしら予定を入れて動き回り、忙しい(と感じる)ことに大きな意味合いを求めていたような気がする。

昼寝から目を覚まし身体を起こして森に出かける。

ダーチャに行けば定番の木の実採集へ。秋口になるとこれがキノコ狩りになるようだ。ロシアの大きな蚊の猛攻に耐えつつ少しずつ木の実をかごに収集してゆく。木漏れ日が本当に美しい。


夜は皆でバーベキュー。トマト、きゅうり、肉(恐らくこれがバーベキューの定番ではないだろうか)。夕日がゆっくりと落ちていくのを眺めつつ皆で楽しく会話しながら取る食事は全く格別の味だった。

しばらくするとFIFAワールドカップの時間がやってきた。各々家の中へ戻りテレビの前にそれぞれが陣取る。テーブルの上にはメロン、おやつ、そして紅茶に先ほど取ってきた木の実を入れて美味しくいただくことに。自然の幸をこんなにも堪能。

夜23時。まだ夏のモスクワ郊外は空が明るい。ロシアに来てから空の大きさ、美しさを一層感じるようになった。日本にいる時には下ばかり向いて歩いてたんだろうか…。きっと日本の空だって美しいはず。日本に帰国した際にはもっと上を向いて歩いてみよう。

今日一日がこんなにも充実していたことに感謝し、みんなにおやすみなさい、と挨拶してから部屋のベッドに横になる。果たしてこんな生活が毎日続くと飽きてしまうのだろうか?この時間があるからこそ仕事に戻った時に頑張る張り合いが生まれるのだろうか?でも、その一方で、もともと人間はこうやって素晴らしい自然と共に大切な家族や親族、友人たちと毎日を美味しい食事を囲んで過ごすようにつくられているのだろうな、とも思う。そう考えると、大都市で毎日仕事に行き、ストレスを抱え、決して大きくないアパートに住み、縦横の近隣との騒音問題でわめくこと…こういった生活自体が偽物なのだろうか。正直今はよく分からない。

翌日、さわやかな太陽の日差しを感じながら、そんなことを昨晩に引き続き考えつつ再びモスクワ中心の日常生活へと戻る帰途についていた。大半のロシア人は「モスクワは本当のロシアではない」と言う。この週末は本来の、素のロシアを垣間見ることができたような気がする。

言語学習と音楽 / Language study and Music

ロシアで仕事をする上で言語の問題は避けて通れない。言語ってつくづく音楽だなって思う。リズムがあり、アクセントがあって休止がある。同じ楽器を異なる人が演奏すると出てくる音や音程が異なるように、同じ言語を喋ってはいても人の数だけ奏でる“音楽”も異なってくる。

詰まるところ、言語の習得はどれだけその言語が持っている音楽性を掴むことができるか、これにかかっているのではないだろうか。

欧米のクラシック音楽、日本の雅楽、その他諸々…その土地で生まれた音楽はその土地の言語が持つリズム感や音程と密接な関係があるに違いない。その言語あっての音楽に違いない。語彙を増やすことはもちろんなのだけれども、それ以上にこの“音楽”をどれだけ体得できるかが言語学習の上達に最も影響するポイントなのだろうな、とおぼろげながらに感じている。

言語を学習するといっても、日々仕事に追われてしまっていてまとまった時間を語学学習に充てることは非常に困難。といっても仕事では常に社内公用語の英語、時にはロシア語を読み書きする必要に駆られる。いかに短時間で最大限の結果を得られるか?いつも悩むところ…。幾つか好んで使用しているものを挙げてみました。

 英辞郎 on the WEB Pro(有料)

1年契約で月額297円(税込、執筆時点)

英語で文章を作成する時、単語の次にどの前置詞をつけるのか、of?for?about?はたまた何もいらない?―このようなケースによくぶつかります。そういった時にこのオンライン辞書はたくさんの例文が載っており文法の勉強にもなる、大変心強いです。問題はアクセススピードが遅いこと。会社のネットワークの問題なのか、サーバーが日本にあるのでアクセス自体に時間がかかっているのか、スピードは唯一気になるポイントです。

Reverso Context(Online free)

これは上記アルク社の海外版?英語→ロシア語、ロシア語→英語と容易に確認できます。フレーズの翻訳用にというよりも、単語や前置詞+単語を打ち込んで表示される例文集を確認し、その意味や使い方を把握するのに役立っています。

スマートフォン用のアプリもあります。私は月額129RUBの有料版を使用していて、内容・スピード共に気に入っています。

Все фразы и дталоги английского языка(本)

いろいろな本を購入してみたものの開かずに終わる…そんなことが多いのですが、この本は気に入っており、いつも鞄の中に放っています。短い会話集がひたすら英語とロシア語で記載されておりロシア語の日常会話を勉強でき、かつ英語学習にも役立っています。皮肉だけれど、紙質も悪く軽いので携帯するにも楽です。

Link先の書評を見ると、誤植や使用されないフレーズが載っていることへのクレームがあるけれども、そこは外人の自分にはそもそも難しくて分からないので気にせず。

ロシア語を全くゼロから勉強する場合は、きっと語学の先生について基礎から勉強、語彙も増やしてゆくための毎日の努力が欠かせない。一方、ある程度すでに基礎を終えている場合(そしてなおかつ日常業務の仕事で忙しく勉強時間が十分取れないという状況がポイント)、フレーズの塊を見て語彙と文法のチェック、言語のリズム感を体得するためにNativeとの交流、PodcastやTV、Radioでのニュースなどのリスニング、そんな学習をするのが効率的なのかな、と感じているところです。お気に入りのサイトを見つけ、好きな、気になるニュースをチェックしそれを外国語で毎日チェックする。好きなことであれば継続も可能だから。

語彙数をどのように増やすか?

ひたすら努力しかないのでは…。この努力は何よりもその言語を習得したい、というモチベーションから。そのモチベーションもその言語を学習する目的が明確にある場合に湧きあがるもの。目的があれば毎日少しでもその言語に触れるはずだろうから。目的も意味もなければ無理に勉強する必要はないはず。

商品情報の表示ステッカー(ベラルーシ) / Marking with Product information according to the legislation of Belarusia and EEU

要約 / Summary
ユーラシア関税同盟(Eurasian Economic Union: EAEU or EEU)、ベラルーシの法律を読み解くと、ベラルーシで小売販売される商品は、消費者保護法が定める必要な商品情報をロシア語あるいはベラルーシ語で商品表示する義務が生じる。そのため商品パッケージに両言語で必要情報が未記載の場合、それらを掲載したステッカーを貼付することになる。
(なお、この投稿は電気製品を対象の前提として記載しています。本ブログの情報利用に関し、利用者又は第三者にトラブル・損害が生じた場合であっても、本情報が利用者の自己責任のもと利用されるものであることに鑑み、当ブログは損害賠償その他一切の責任を負担することはできません。また記載情報・翻訳に誤りがある場合は見つけ次第即修正するようにいたします。予めお詫び申し上げます。)
なお、個人的な見解を述べると、この規定は主に健康に大きな被害を及ぼす可能性のある食品を対象としており、一般の電気製品についてここまで要求すべきなのだろうか?と疑問に思ってしまう。

根拠 / Grounds
1.ст. 7, 16 Закона Республики Беларусь «О защите прав потребителей»
(参照URL)http://www.pravo.by/document/?guid=3871&p0=h10200090
2.Письмо Министерства здравоохранения Республики Беларусь, Министерства торговли Республики Беларусь, Государственного комитета по стандартизации Республики Беларусь от 28.10.2009 N 10-15/3526/07-05/2033/02-12/745 “О
нанесении дополнительной маркировки”
(参考URL)http://mail.lawbelarus.com/030423
3.Решение Комиссии Таможенного союза от 16.08.2011 N 768 (ред. от 25.10.2016) “О принятии технического регламента Таможенного союза “О безопасности низковольтного оборудования” (вместе с “ТР ТС 004/2011. Технический регламент Таможенного Союза. О безопасности низковольтного оборудования”)
(参考URL)http://www.consultant.ru/document/cons_doc_LAW_119733/

<以下、各根拠の詳細について記載>

1.ベラルーシ消費者保護法 / «О защите прав потребителей»
第7条 商品情報(Статья 7. Информация о товарах (работах, услугах)の中では主に下記の情報掲載が要求されている
・商品の名称 / наименование товара
・商品の基本的な技術的要項/сведения об основных потребительских свойствах товаров
・金額と商品支払い条件 / цену и условия оплаты товаров
・保証期間 / гарантийный срок, если он установлен;
・製造日 / дату изготовления, и (или) срок службы
・製造者の名前・住所、また、輸入者・輸入代理者、製品不良対応やメンテナンスを提供するアフターサービスケア会社の名称 / наименование (фирменное наименование), место нахождения изготовителя (продавца, исполнителя), а также при наличии – импортера, представителя, ремонтной организации, уполномоченной изготовителем (продавцом, поставщиком, представителем) на устранение недостатков товара и (или) техническое обслуживание товара
・製品が技術規制とスタンダードの点でコンプライアンスに適合していることの証明 / сведения о подтверждении соответствия товаров (работ, услуг), подлежащих обязательному подтверждению соответствия, требованиям технических нормативных правовых актов в области технического нормирования и стандартизации
・数量もしくはセット数 / количество или комплектность товара (результата работы)
・シリアルナンバー / штриховой идентификационный код, если обязательное маркирование товаров таким кодом предусмотрено законодательством
商品を正しく、効果的かつ安全に使用するために必要な情報 / необходимые сведения о правилах и условиях эффективного и безопасного пользования товарами (результатами работ, услугами), в том числе ухода за ними, и иные сведения, которые в соответствии с законодательством или соответствующими договорами обязательны для предоставления потребителю, в том числе сведения, относящиеся к соответствующему договору и предоставляемые по просьбе потребителя;
(この規定の中に記載を見つけられなかったが、商標 / товарный знак изготовителяも要求されている、とも聞いている)

※表示言語
条項7の9では、ベラルーシ語・ロシア語のいずれかで情報提供されるべきこと、外国語表示は消費者の要求に基づく以外を除き不可とある。
9.Информация, сообщенная или переданная на иностранном языке, считается непредоставленной, за исключением случаев, когда она была сообщена или передана на иностранном языке по желанию потребителя.

2. 追加の(商品情報)表示の掲載について / “О нанесении дополнительной маркировки”
要約
消費者に信頼性の高い製品情報と消費者包装の追加利用の可能性を提供する目的から、国家規格、貿易省、保健省の規定に従って消費者向けのパッケージングまたはグループ包装のラベルに追加情報を適用する手順が説明されている:
この商品情報の表示(マーキング)は小売業者に引き渡すまでに製品の製造業者あるいは輸入者によって行う義務がある。
補足情報の表示は消費者包装製品に貼付するステッカーを利用する。
表示を実施する場合は以下の点を守る必要がある。
・ステッカーは、消費者包装の空きスペースを利用し、パッケージのデザインを乱さないようにする。
・ロシア語またはベラルーシ語でベラルーシ共和国のため製造者が課した情報を除外(隠して)してしまうこと
・業者によって生産された情報に反する情報を有し、ベラルーシ共和国の法律の要件を満たさない。

3.関税同盟の技術規則「低電圧機器の安全性について」 / Решение Комиссии Таможенного союза от 16.08.2011 N 768 (ред. от 25.10.2016) “О принятии технического регламента Таможенного союза “О безопасности низковольтного оборудования” (вместе с “ТР ТС 004/2011. Технический регламент Таможенного Союза. О безопасности низковольтного оборудования”)
(Note:電気製品を取り扱う企業は上記の技術規則と合わせて、技術規則”Электромагнитная совместимость технических средств” (ТР ТС 020/2011)”が必ずセットになって付いてくる (参照URL)“http://www.eurasiancommission.org/ru/act/texnreg/deptexreg/tr/Documents/TehReg%20TS%20EMS.pdf)
この規則の条項5:Статья 5. Требования к маркировке и эксплуатационным документам
によれば、下記の情報を表示することが要求されている。
1. 商品モデル名称、安全な使用に影響を与える製品基本情報、製造者名称あるいはマーク、生産国:これらは商品およびマニュアルに記載されなければならない。また、製造者おあるいは商品マーク、商品名称(型、マーク、モデル)はパッケージにも表示されなければならない。 / Наименование и (или) обозначение низковольтного оборудования (тип, марка, модель), его основные параметры и характеристики, влияющие на безопасность, наименование и (или) товарный знак изготовителя, наименование страны, где изготовлено низковольтное оборудование, должны быть нанесены на низковольтное оборудование и указаны в прилагаемых к нему эксплуатационных документах.
При этом наименование изготовителя и (или) его товарный знак, наименование и обозначение низковольтного оборудования (тип, марка, модель) должны быть также нанесены на упаковку.
2.もし上記1の情報を商品上に表示が不可能であれば、マニュアル上に記載することができる。 / Если сведения, приведенные в пункте 1 настоящей статьи, невозможно нанести на низковольтное оборудование, то они могут указываться только в прилагаемых к данному оборудованию эксплуатационных документах. При этом наименование изготовителя и (или) его товарный знак, наименование и обозначение низковольтного оборудования (тип, марка, модель (при наличии)) должны быть нанесены на упаковку.
3.表示情報は正確で読みやすくなければならず、商品上にパッと目に付く場所に表示されなければならない。 / Маркировка низковольтного оборудования должна быть разборчивой, легко читаемой и нанесена на низковольтное оборудование в доступном для осмотра без разборки с применением инструмента месте.
4.製品マニュアルは(以下の)情報を表示しなけれならない。 / Эксплуатационные документы к низковольтному оборудованию должны содержать:
・本規定の1.に定められている情報 / информацию, перечисленную в пункте 1 настоящей статьи;
・本商品の使途について / информацию о назначении низковольтного оборудования;
・商品特徴 / характеристики и параметры;
・安全使用上のルール、商品組立て、保管、運送、処分の方法について / правила и условия безопасной эксплуатации (использования); правила и условия монтажа, хранения, перевозки (транспортирования), реализации и утилизации (при необходимости – установление требований к ним);
・商品不具合があった場合の対応方法 / информацию о мерах, которые следует предпринять при обнаружении неисправности этого оборудования;
・製造者名称と住所 / наименование и местонахождение изготовителя (уполномоченного изготовителем лица), импортера, информацию для связи с ними;
・製造年月 / месяц и год изготовления низковольтного оборудования и (или) информацию о месте нанесения и способе определения года изготовления.
5.製品マニュアルはロシア語と関税同盟加盟国の国語で用意すること / Эксплуатационные документы выполняются на русском языке и на государственном(ых) языке(ах) государства – члена Таможенного союза при наличии соответствующих требований в законодательстве(ах) государства(в) – члена(ов) Таможенного союза.
・製品マニュアルは印刷したものを用意すること。家電以外の商品マニュアルの場合はオンライン上のみで提供することも可能 / Эксплуатационные документы выполняются на бумажных носителях. К ним может быть приложен комплект эксплуатационных документов на электронных носителях. Эксплуатационные документы, входящие в комплект низковольтного оборудования не бытового назначения, могут быть выполнены только на электронных носителях.

各メーカー企業でベラルーシ市場を担当する地域の中心はロシア現地法人と思われるが、ロシア市場規模そのものが全世界の売上規模に比較して小さいこと、ベラルーシ市場はさらに小さいことを考えると、生産工場がベラルーシ法規制対応のために特別対応できる可能性は極めて少ないと思われる。よって多くのロシア法人が独自にステッカーを作成・貼付してベラルーシに商品出荷しているのが現実ではないだろうか。自分自身、このステッカーを見るためにベラルーシに出かけていないのだが、写真でみた各社(SAMSUNG, LG, その他日系企業)のステッカーは各々異なっているようだ。

ロシアのイノベーションの可能性 / The possibility of innovation in Russia

5月31日(木)、会社休みを取ってロシア・CIS諸国圏内で最大のスタートアップイベントと言われるSkolkovo Startup villageに出かけてきた。

Skolkovoは、モスクワの中心に位置する赤の広場から直線距離で西に約20kmほど行ったところにある。ロシアの”Silicon Valley”を目指して開発されているビジネススクールやスタートアップベンチャー企業、関係者が居住する約400ヘクタールのイノベーションセンター。

Link: Skolkovo
Ref: Skolkovo, silicon valley

感想

入場料は4,000RUB(現在レートで約7,000JPY。64USD)。初めて見聞きすることに対する対価として高くないと思う。内容について率直な感想を言うと、他国の同様のイベントを知らないため単純比較ができないけれど、少々寂しかっただろうか…。絶対的なスタートアップベンチャーの参加数も少ないのではないだろうか、敷地は大きいもののイベント自体はこじんまりとしたものに感じた。この日は非常に風が強く、ジャケットを着ているだけでは震えるような体感温度。それもあってか来場者自体も少なく。外の各ブースの盛り上がりはいま一つだった。自分自身、寒さに負けて長居しなかったので、きっと面白いテーマを逃してしまったことは否めないと思う。

一つの建物では、業務効率化に役立つソフトウェア開発をしたベンチャーのプレゼンテーションが繰り広げられていた。発表者がステージから最前列に座る批評家(投資家?)および観客に向かって発表を行い、質疑応答。その後次の発表者へ。このプレゼンを機に大きく発展するビジネスが生まれるのだろうか。

マトリョーシカと呼ばれる別の建物内部に入ってお聞きした2つの話はとても興味深く、勉強になった。

1. Mr. Tallis Gomes / CEO of EASY TAXI
ブラジル出身のこの方が創立したタクシーアレンジの会社のようだ。サービス内容はよく知らないのだが、以下の点が強調されていた。情熱的で説得力のある素晴らしいプレゼンテーションだった。
・いかに企業がInnovationし続けることが大切なことか(book “Exponential Organizations: Why new organizations are ten times better, faster, and cheaper than yours)and what to do about it” by Salim Ismailより下記引用
“In the next 30years 40% of all S&P 500 companies will disappear from the list”
“The average half life of a business competency has dropped from 30 years in 1984 to 5 years in 2014”
“89% of the Fortune 500 companies from 1955 weren’t in the list in 2014″)

・会社経営で大切なことは、3つの柱。
Aaa people: Put the right people on the bus and then decide where to drive
Share autonomy: Vertical organizations are doomed to fail
Culture: Mak’em work for a purpose

2. Mr. Mark Mueller-Eberstein / CEO of Adgetec Corporation
Blockchainがビジネスを変えている!そのことを語っていた。自分自身はBlockchainについて正直さっぱりで、これを境に本を開いて勉強を開始したばかり。

今回イベントを見に行ってから一般的に言われている”Innovation”に必要なことは何だろう?と考えるようになった。

Innovationとは?

GDP、人口、人の移動(流入数のみPickup)を比べてみたものが以下のグラフ。

ref: http://www.imf.org/en/data (the graph is created based on the IMF data)


ref: http://www.imf.org/en/data (the graph is created based on the IMF data)


ref: https://www.dhs.gov/immigration-statistics/yearbook/2016/table3 (the graph is created based on the data)


ref: www.gks.ru/wps/wcm/connect/rosstat_main/rosstat/en/figures/population/ (the graph is created based on the data)

Innovationと言えばアメリカがパッと頭に思い浮かぶ。
このデータの使い方が必ずしも正しいとは言えないかもしれないけれど、いかにアメリカがあらゆる国の人々を受け入れて、その分たくさんのリスクを抱えつつもInnovationをし続けているのか、そしてそれだけお金も集まりGDPも他国を圧倒しているか、数字を見てもよく分かる。2017年のアメリカ、ロシアのGDPを比較するとその差は12,7倍。移民の数(観光等の短期滞在除く)はアメリカはロシアの2倍、出身国内訳をみるとアメリカの多様性が圧倒的。ロシアへの移住のうち90%はCIS諸国からとほぼ旧ソ連圏の国々で構成されている。人が集まってくる、それに伴いお金も集まる。そして多様性と自由度。言わずもがなこれらはInnovationに欠かせないはずだ。

一方で、”Innovation”が必ずしも上記の定義のみ当てはまるものではないように思える。同質性からこそ生まれるInnovationもあるはず。鎖国時代の日本にも独特のInnovationがあったからこそ開国したときに外国人が日本文化に敬意を示したのだろうし、ロシアも西側に対抗していた旧ソ連時代には独特のInnovationがあったであろう。また、今の世の中たくさんの情報があって簡単に洗脳されてしまうけれども、世の中大多数の中でぶれずに違うことをやってみる、そんな一人ひとりが自分の信条を大切にした一つ一つの行動があらゆるInnovationに繋がるのかなと自分に言い聞かせて…。

部下の課題管理の方法/Task management

部下のタスク進捗管理をどのように行うか?

この課題は誰もが抱える課題と思う。日々試行錯誤を繰り返しつつ最適解を見つけようと努力中です。自分自身が今分かっているのは「組織、部下、状況に合わせたやり方からその時に相応しい方法を取り入れること」。

今、自分は人事、経理、法務、IT、物流の各セクションに責任を持っている。各セクションには課長がおり、定期的に彼らと課題確認を行っている。ただし、会社規模も決して大きくなく、各セクションの人数は2~5人と小規模であることから課長の部下ともコミュニケーション機会は多い。

”欧米では個人の自主が尊重され、双方の信頼関係をもとに仕事を任せるべき。そのため、締め切りを定め、部下から報告が上がるのを待つこと”なんていうアドバイスを読んだことがあり、そのように始めてみた。また、全く定例会議もなかったため、毎月一回集まるようにしてみたり。それでは足りず、昨年は各セクションと週一度のミーティングを設定。このコラムも役立ちました。

コラム:The 15-minute weekly habit that eased my work anxiety and made my boss trust me more

やっぱり上手くゆかないセクションとは日々話合いをするしかない…。人もそれぞれで、きちんと自主的に管理し、定期的にレポートしてくれるスタッフには必要以上にチェックを入れる必要もなく、一方で頻繁にケアしてあげる必要があり、それを望んでいるスタッフもいる。その場合は意識して声がけすることが大切なんだ、とも学んでいます。

最近読んだ本では、とある企業では毎朝の15分のブリーフミーティングを行うことで業務に関する疑問が減り、総合的に会議時間を減らすことに成功した、とあった。そう、会議、会議、というけれども、日頃からコミュニケーションが取れていれば頻繁に会議を開く必要もないはず。自らを振り返ると、自分のことばかりに忙殺されていてスタッフへの気配り、声がけが足りないなぁ…と反省することばかり。

今ではオフィスの中をできる限り歩き回り、スタッフの近くを通るその都度、声をかけて数分ほど各課題の進捗を教えてもらう、複雑な課題は別途会議を設定して議論する。といったやり方に落ち着きつつある。

 

言語とメンタリティ/Language and mentality

好んで太陽と空を取るのだけれど、この写真が今のところ一番好き。写真では生の感動が伝わらないのが残念だけれど、自然の美しさ、凄さをズドンと身体で感じた日だった。

昨日、金曜日の晩にロシア人の友人家族と夕食を楽しんだ。語学を専門に勉強してきた奥さんが「言葉があるのは、人が同じことを一緒にやるためである、もし人が一人で生きるのであれば言葉は不要だ、と学んだ」と言葉の意味を語ってくれた。なるほど。
また、面白かったのは「昔、神様が人間の言葉を混乱させてバベルの塔の建築をやめさせた(旧約聖書の創世記に出てくる話)のは、単に言葉を異なるようにしただけではない。メンタリティ、物事の捉え方そのものを変えたことが主要因で建築がストップしてしまったのだ」とのこと。「言葉だけ変えたのであれば、言葉を学習することでお互いが理解できる。しかし、言葉そのものの裏にある概念を理解できなければ、言葉ができたからといってお互いが理解し合うことは難しい。」

「ロシアでは諺などで多様される数字は1、3、7、100。しかしフランスでは2,4」なのだそうだ。例えば、日本では短く話をまとめて表現してもらいたい時、「一言でお願いします」というが、ロシアでは「二言で(в двух словах)」という。言葉の背景にある概念にまで深く思い巡らしたことはなかったので、考えされるよい機会になった。

我々の会社は就業時間が決まっているが、ロシア人スタッフは遅刻が当たり前。数分の遅刻についても特に悪びれることはない。「オフィス1階でエレベータ待ちの人が多くて乗れなかったので遅刻した」とか普通。10分前行動を推奨しても、契約上の時間は決まっているとか、遅刻してもその分残って働いているので何が問題なのか?これもよく聞く。何かで読んだのだが、”日本人は仕事開始時間にはやたらと厳しく、仕事の終わり時間には無頓着(つまり仕事の締切に対する意識が低く、終業時間後もダラダラと続けてしまう)”という傾向は事実と思う。これについてはまた別で詳しく書きたいが、これもメンタリティの違いを示す良い例だろうな。

この季節、金曜日は多くのロシア人がこぞって郊外にあるダーチャ(別荘)に出かける。彼らもこれから車で2時間ほどのところにあるダーチャにでかけて週末は部屋の内装工事をしたり、家庭菜園のチェックをするそうだ。