ロシアのレシート / Fiskal’niy check (Фискальный чек)

この夏の時期、月曜日になるとスタッフが自分のダーチャで採れたフルーツを振舞ってくれることがあります。これは庭で採れたリンゴ。多少痛んでいますが、立派に生っています。美味しくいただきました。

レシート一つを取ってみても、たくさんの情報が詰まっていて深く、面白いです。

ロシアで立替払いをして、後で経理部門に精算をお願いすると、日本と同様に証拠となるレシートを提出します。これをКассовый чекや Фискальный чекと呼びます。支払いの際、このレシートとは別のタイプのレシート(Товарный чек。参考リンク https://www.audit-it.ru/terms/agreements/tovarnyy_znak.html?sphrase_id=3969143)と併せて2枚発行されることがあり、「どちらでもいいから片方を保存しておき、あとで経理に提出しよう。もう一枚は破棄。」なんて場合に、誤って重要なこのチェックを処分してしまうと痛い目に合います。税金の処理上、損金として費用計上が認められずに余分な法人税20%が課税されてしまいます。

レシートのデータから税務署はお店の売上額や、法律に則って営業しているのかモニターができる、この点は日本も同様だと思います。モスクワではアルコール販売は23時まで。この時間になると、レジ前は少々時に緊迫することに。お酒を持ったレジ待ちの人は時計を気にしてソワソワし出し、前に並ぶ人に「オレはお酒を買う必要があるんだ、先に会計させてくれ。」といって順番を飛ばして会計を済ませる光景に何ども出会ってきました。これまでで一番印象的だったのは、レジの前に栓を開けて飲みだした若者。「これでどうだ、販売しないわけにはいかないだろう」と。それも自慢げに。一方の周りはしらけた目を見つめる目の数々。そんなわけで、お店もレジの時間を気にしてアルコール販売を厳重に管理しています。これもレシートのデータが重要だから、ということですね。

このレシートに要求される情報は以下の通りです。

  • ИНН(Идентификационный номер налогоплательщика)納税者番号
  • 会社名称(会社登録証明書に記載されている会社名称。日本にいるときには考えもしなかったのですが、ロシアでは通常見る会社名称と、法的な登録会社名称が異なるケースが多々見られます)
  • レシートの番号
  • キャッシングマシン(Контрольно-кассовой техники 省略КПП)の番号
  • 購入した商品の支払い額
  • 購入年月、時間
  • Признак фискального режима これは、手元にあるレシートをチェックしても、いずれも”ФП” と省略形で記載されています

その他にも情報がレシートにあるのですが、まだまだ勉強が必要です。

2019年7月1日以降、個人のお客さんとの売買取引が合った場合には、取引があった翌日中に購入者に対して電子レシートを発行して相手に送る義務が生じています。例えば、演奏会のチケットを購入後、タクシーを利用してカードで支払った後には電子メールで支払い内容が届きます。その背景にはこんな法改正があるのだな、と理解できました。ではお店での購入の場合は電子レシートが発行されないのはなぜか?それは紙で、その場で提供されるからだと思いますが、そのような法律の背景にある理由を調べてみることも、ロシアを一層知る上で役立つのだろうなと感じているところです。

参照リンク:https://www.audit-it.ru/terms/accounting/kassovyy_chek.html?sphrase_id=3968693

先日、地下鉄環状線の西側、Kievskiy駅近くにあるEatalyにて食事をとった際のレシート。ロシアのチップ事情が勉強になりました。通常10%、というのがロシアでのチップの事情だと思っています。Eatalyのチェックを見ると、サービスが最高だったら10%、となっていました。これを見ると、5%でもサービスは良かったです。という位置づけであり、決して常に10%払う必要もないようです。
ロシア語でチップのことはчаевые(チャエヴィエ)といいます。

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ロシアのモスクワにある日系企業の管理部門に7年間勤務した後、現在は日本で働く会社員です。モスクワでロシア人と一緒に日々仕事をする中で、私たち日本人が経験するアドミ業務についての情報、課題、考えなどを少しでも多くの方々と共有したい、アドバイスをいただければ、と思いブログをはじめました。 経理、労働法や人事制度の仕組み作り、ITスキルを応用した仕事スキル向上、EAC認証などの幅広い管理課題に取り組んでいます。 とりわけチームビルディング、部下とのコミュニケーション、モチベーションアップ、という課題は世界共通だと認識しています。そんな話題も中心テーマの一つです。

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