外国語を習得するときの大切な要素ーその言語が持つリズムを掴むこと / The important factor in learning a foreign language-grasping the rhythm of that language

先日、オフィスで勤務していると、おそらくインドの子会社スタッフとの電話会議の会話の様子が会議室から漏れてきました。耳にしていると、日本人は日本式のイントネーションで、インド人はあのインド独特の口調です。そして早い。お互いにリズムもスピードも違う。日本式というと、ゆったりと流れるように話す、アクセントがあまり文章の中に表れない、そんなイメージがあります。その会議での日本人の英語をよく聞いていると、英語を話しているのだけれど、「そうですねー、あのー、えーっと…だからそのー…」というフレーズがあたかも聞こえてくるような。一方のインド人の英語はというと、一定のリズムで早口で休止もなくまくしたてるように続く — 何に例えることができるか考えてみました。それは小学生の頃に学校で一生懸命に覚えたスリランカの首都名称スリジャヤワルダナプラコッテ。これを休止なくひたすら早口でリズミカルに言い続けている。あるいは、日本語で例えるならば、言葉が汚いのですが、「おいおまえらなにしとんねんいいかげんにしやがれこらおとといきやがれ」これをテンポよく早口で繰り返している ー そんな風に全く異なる双方の英語の会話が続いていました。同じ言語を利用していてもこれだけ話者によって異なるとは大変面白いものがありますね。

語彙の数を増やすことや文法を学ぶこととは別に — これは恐らく英語に限らず、どの外国語を習得するにあたっても言えることと思うのですが — 話すときのリズムやイントネーションが大切だ、と感じている点が、まさにYoutubeの中で専門家の方によって理路整然と説明されていました。

この動画の中で、ネイティブスピーカーが話す英語に秘められた3つのポイントが紹介されている中、その一つとして”English is stress-based language”である、と。英語は重要な単語の正しい箇所にストレスを置いて発音すること。これを行えるだけであなたの英語はネイティブに伝わります、ということです。多くの言語は一つ一つの音が重要な意味を持つ”Sound-based language”である、とも。Sound-based languageの場合、1つでも音が失われたり正しく発音しなかったりすると言葉の意味そのものが失われてしまう。でも英語の場合は音は決して重要ではない、と。強調すべき音節に、ただしい強調をつけること。そうすれば発音が悪くてもネイティブスピーカーは理解してくれるでしょう。だから文法の間違いも気にしないで。…そうはいっても、このポイントを習得するだけではとても英語を話せるようになるわけではないはずです。恐らく、指摘せずとも英語学習に置いて語彙数を増やすこと、文法を習得することに重きが置かれているために、それだけではだめですよ、他に相手との会話の上で大切なことを忘れないでくださいね、と伝えたいのだと思いました。

現代において、英語は全世界で利用されている国際語であるため、今の時代は言語発祥の地で話されるものが絶対的に正しいですとはいえないのかもしれません。しかしながら、英語を第二言語として勉強する人は、アメリカや英国の英語を正解として勉強しているはずで、そうであれば、第二言語として勉強する私たちは、やっぱり各言語が持つ特性を意識し、その言語が持つリズムやイントネーションを習得しようと意識することが大切ではないのかな、と思っています。日本語を話すときは棒読みでもよいけれど、英語を話すときには英語の持つ強弱を意識して付ける、といったように。そうすることで自然と強く発言した部分が強調され、長く発音され、リズムも生まれてくるであろう、そう思っています。ロシア語も然り。

具体的な有益な情報は上記のYoutubeが字幕付きで説明してくれています。なお、オリジナルのビデオを発見(以下Link)。こちらは字幕がないのですが、プレゼン資料もついていて、このビデオを見るほうが分かりやすい部分があるかもしれません。

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ロシアのモスクワにある日系企業の管理部門にて長く勤務した後、現在は日本で働く会社員です。モスクワでロシア人と一緒に激動の日々を過ごした中で当時悩み、もがいていた管理業務の情報、体験談を少しでも多くの方々と共有したい、との思いがきっかけとなりブログを始めました。今はロシア、ウクライナの友人たちと連絡を取りながらロシア語の勉強を続け、ただただ平和な世界が来ることを願う日々です。

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