仕事の遊び心を / Let’s have a sense of fun in the job

いつもであれば入口付近はいつもたくさんの人で溢れかえっているショッピングセンターの様子。あまりの人気の無さにコロナウイルスという見えない敵の恐ろしさを感じます。モスクワもようやく少しずつ正常化に向かって漸進しています。6月からは朝の時間に限って散歩ができるようになるとのこと。自宅隔離は引き続き6月半ばまで継続されるようです。それにしても、すでに今でも通りにでて川沿いを歩けば、規制も関係なく自由にサイクリング、ジョギングをしている人たちを見かけるのが普通となっている日常ではありますが。

仕事に遊び心を。今、ますます、とくに管理の仕事をする上で重要だな、と思います。
サッカー、バスケットボールは昔から好きで、よくYoutubeで観ています。

なぜ、世界的選手のプレイがあれだけ印象に残って、何度見ても最高なのか?ワクワクしてしまうのか?ただ点を決めるだけではなくて何か一ひねりある。人が想像しない方法でパスをだしたり、えっここからこのシュート?と思ったら決まってしまう。ボールを扱うタイミング、リズム感が他のプレイヤーと違う。一つの丸いボールを皆が平等に扱う、ディフェンスを抜くにも方向は左右、股下か頭上に限られているのに、こうも観ている人を魅了するのかと。

オフィスワークは実直で、間違いの無い堅実な仕事を要求されます、それができて当たり前。でも、それだけではおもしろくないなぁ、と。えっ?周りが想像しなかったやり方で周りの人たちにプラスの意味での驚きを与えられる、そんなちょっとした驚きを与えることで、数多くあるつまらない仕事(ほとんどの仕事と呼ばれる作業がどれだけつまらないこことか!それを人は仕事、と呼んでいる)を面白くする方法の一つかなと。

例えばクラシック音楽の演奏会。思うことは、演奏者は非常に情熱的に演奏しているのだけれど、聴衆は微動だにしない。演奏中に咳をするのもはばかれる。携帯の音ももってのほか。なぜあの演奏者の情熱を観客は一緒に共有できないのだろうか?素晴らしい演奏者がこれだけ存在する世の中で一体どうやって差別化してゆけばよいのだろう?今の世の中、技術レベルが似通っていれば、あとは外見のルックスや何らかの話題性を持っているかといった演奏技術とは関係のないところでで評価される、になるでしょうか。音楽の世界はよくわかりませんが、皆が一定のレベルにいってしまうと、正直なところ私には差がわかりません。音量のでかさ、音程の正確さ、演奏表現の仕方の違いなどあらゆる部分で違いますがどれも個性で素晴らしいはす…。言いたかったのは、それにしても演奏の中にもっと遊び心があってもよいのではないかなぁ…と思います。

数年前にいたスタッフにお土産としてスパイダーマンの靴下をもらったことがあります。あの目が吊り上がったスパイダーマンのキャラクタです。なぜならば、「XXXさんはいつもこんなしかめっ面をして仕事しているのでこれをどうぞ」と言われました。今でもいつも眉間に皺を寄せて画面とにらめっこしていることが多いので、気を付けなければ。

そもそも世の中に面白い仕事ばかりできる人は決して多くないはず。つまらないというならば面白くしてやろうじゃないの、という意気込みを持ちたいものです。面白きなき世の中を面白く。すべては自分の心構えでどうにでもなるもの。例えば社内の承認フロー。紙を使用せざるを得ない事情があるとしても、Microsoft365が提供するWork flowの自動化を使えば、紙を介したプロセスをカットした電子承認システムを作り出せる。うまくゆかずに悪戦苦闘する時間も多いですが、上手にフローが流れるときの喜びはやってみた者にしか分かりません。それを社内に展開してみんなに喜びを共有できればサプライズのプレゼントです。そんな遊び心をもって日常業務を改善してゆくことで、社内に遊び心を浸透させ、コロナウイルスによるストレスが溜まる日々の中にちょっとした喜びを提供できるのかな、と。

仕事を複雑にすることで、それを仕事と呼んでいる人、ただの作業としか言えない業務を仕事と考えている人。そんな人が多い今の世の中。仕事の本質を見失っているのではないかと言いたくもなる要求が飛び交う日常世界です。他方で、こんな日本にしてくれたのは戦後復興で一生懸命に日本の今を築いてくださった先輩方のおかげという皮肉も感じます。そんな過去の遺産で成り立っていた時代は終わり、混とんとした世界が待ち受けている現在。辛いことも多くありますが、そんな中でちょっとした遊び心を毎日の仕事に取り入れてゆきたいものです。

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ロシアのモスクワにある日系企業の管理部門にて長く勤務した後、現在は日本で働く会社員です。モスクワでロシア人と一緒に激動の日々を過ごした中で当時悩み、もがいていた管理業務の情報、体験談を少しでも多くの方々と共有したい、との思いがきっかけとなりブログを始めました。今はロシア、ウクライナの友人たちと連絡を取りながらロシア語の勉強を続け、ただただ平和な世界が来ることを願う日々です。

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