ロシア語やロシアカルチャーの勉強にテレビが役立つと感じています。日本でもロシアでもテレビを全く見ない生活をずっと続けていましたが、テレビは今の社会のトレンドを表しているというのはどこの国でも同じでしょうか。テレビを観ると、その言語が持つリズム、音程などの音楽性を感じ取ることができること。さらにどのように感情表現をするのかといった人間性も学べるのがよいですね。
またKids用の番組は健全な内容ですし、言葉も多少は分かりやすく(Nativeではない我々にとってはいずれにしても難しいですが…)、子供向けに世の中のことを教えてくれる内容になっているように思えます。たとえば、今日見ていた番組では、ヘリコプターがなぜ地上から浮かぶのか、その理屈を番組内で説明していました。
参考Link:http://viks.tv/tv_detskie_kanaly
今の子供たちは、自分の子供の頃とは全く異なります。知り合いの家族の子供も誰もかまってくれなくてわめきだすと、親が「カーチャ、これを観ていなさい」と言って親がスマートフォンで子供向けのムービーを再生します。するとカーチャも静かになって、映像を観て一人で楽しんでいる-本当に時代が変わりました。日本のアニメもとても人気です。問題は、ゆっくりとテレビを観ている時間が無く、仕事に追われてしまう毎日ですが、貴重なロシアでの生活なので少しでも素のロシアに触れる機会を増やしてゆけるように毎日の業務改善に励んでいるところです。
ところで、いつも言葉と人の脳の造りについて不思議に思う点があります。「言葉を認識する方法(脳の仕組み)は各言語で異なるのだろうか?ということです。たとえば、Kids向けに”карусель(カルセーリ)”(Merry-go-round)という番組があるのですが、このカルセーリ(ロシア語のアクセントは後半)、独特な響きですのでアクセントの位置が間違っていてもこの言葉を何とか言えれば伝わるでしょう、と思いきや“カールセリ”とロシア人に何度言っても伝わりませんでした。ようやく「あ~カルセーリ!」と最後には分かってもらえたのですが、言葉を認識する脳のプロセスがどうなっているのか?面白いですね。各人の能力にも依るのかもしれませんが…。
日本語で言えば、例えば、柿(хурума)なのか牡蠣(устрица)なのか、辰(дракон)なのか立つ(стоять)なのか、言葉で書けばすぐ分かるのにイントネーションの違いで異なる意味になる、それが間違いなのかは会話の場合は文脈から把握する必要があるような場合と同様の現象なのかもしれません。
また、好き好んで利用しているNetflix。このKids用の番組メニューも多種多様です。ロシア版Netflixではロシア語でセリフを聞くことができます。素晴らしいのはセリフを常に英語・ロシア語字幕で出せること。ロシア語を聞いて英語で確認する、その逆もOK。Netflixもただ鑑賞するだけでなく語学学習に大いに役立っています。