今日のモスクワ市内はとっても素敵な光景が広がっていました。雪解けが始まり、春の訪れが近いことを感じていた前日。ところが深夜からこんこんと雪が降りだし、朝仕事に出かける時には辺り一面が真っ白な世界に。仕事中も絶え間なく少し湿った重い雪がしんしんと舞い降りていました。
目の前の仕事に集中できる時間が少しでも多くほしい。でもこの美しい景色を逃すと同様の景色を見るチャンスは二度とやってこないのでは?そんな心の中での葛藤がありました。
20分でも外に出よう、と決めてスタッフとの会議時間をずらしてもらいスマートフォンを持って外へ。きっとモスクワ郊外に今日出かければどんなに素敵な景色を見ることができたか…それができないのが残念ですが、オフィス近くでも雪が積もった木々の連なりの美しさを少しだけ堪能することができました。
目の前に期限の差し迫った業務に集中しなければいけない、という短期的な思考とこの機会にたとえ時間が無駄に思えようとも将来きっと役に立つであろう今という時間に経験できることを大切にしたい、その長期的な思考とのぶつかり合いがあります。どちらも大切なので、一方を取ることができませんし、実際には前者を取らざるを得ないことが多いのですが、会議室ばかりにこもることなく、ふと目を見上げて、外の様子を観察し、それを楽しむ心の余裕を持っていたいものです。そのためにも業務負担の見直し、業務内容の改善などが必要なんですね。
我々はロボットではなく、塵でできている人間。自然の中に身を置いて、その美しさを楽しむ、きっとそれが自然の造りなんだと信じています。そして、それが仕事の効率アップ、結果にもつながるはずです。