ロシアでの経理書類の一つとして、Акт сверки(Akt Sverki)と呼ばれる、違算照合表が存在します。
上記のサンプル写真にあるように、取引先との取引・お金のやり取り(Продажа = 売上(Sales)、Оплата = 支払い(Payment))を日付に沿って並べて行き、テーブル一番下の段に、違算の金額を記載します。このサンプルの場合、4,262.3RUBの支払いが残っていることが分かります。また、本来は、右側にはこの書類を受領した会社が会計システム内のデータと照合して、この金額で合意するのか、あるいは違う認識でいるのかを数値・コメントを記載し、署名と社印を押印した後に相手に返却します。
ロシアの法律では、企業は年に1度、必ず財務諸表の作成、報告が義務付けられており、その数値を確証するためにも取引先との取引残高の内容証明が必要となります。実質のところ、法人税の申告が四半期別に要求されること、取引銀行からも四半期別に財務諸表の提供を要求されること、このような事情もあるために、年に1度しか財務諸表を確認しない、という企業はほぼ皆無だと思われます。また、上記の理由もあるため、取引先とAkt Sverkiのやり取りをするのは、各企業の事情にもよりますが、主に四半期別、というのが一般的のようです。
参考URL:https://www.audit-it.ru/terms/accounting/sverka_raschetov.html