海外で駐在員として働くとき、各人の業務範囲、責任が大きるため、どうしても人に頼れずに自分で課題の発見、その問題解決への道筋、こうなるであろう、こうあるべきであろうという結論を自分で決め、それに向かって自ら進んでゆく必要が出てきます。…でも、一人で悩んでもどうしようもないことも多くあります、といって周りのみんなは忙しそうだし、日本とはBusiness Skypeで連絡を取れる状況にあるとはいっても時差もあり、実際に遠く離れているがゆえになかなか気軽に相談したり、理解してもらう難しさも感じています。果たして自分のこのやり方でよいのだろうか?何かおかしくないだろうか?頭の中でそんな疑問が飛び交っています。
とにかく声に出してロシア人スタッフ、上司に説明を
今の自分自身は、悩みにはまってしまったら、まず声に出して人に説明すること、これを心がけています。自分で何でもやらなければ、自分で回答を見つけなければ、と考えに考えて時間が経ってしまう、結局自分の出した結論は誤っていた、上司の要求とは異なっていた、そんなことが何度もありました。
声に出して自分で人に説明をしてゆくと、不思議と自分の理解の誤りや、ロジカルではない部分が見えてきます。また、自分の思ってもみなかった解決策が生まれることもあります。頭の中で考えるだけではなくて、人に“声を出して”説明することがキーです。
ロシアでの駐在員の人数は各社ともに少ないはずです。そんな中、自分で考え抜くも、考えすぎず悩みすぎず。上司を“利用する”くらいの意識で説明をすること、自分の誤りを指摘される時には自分の至らなさにがっかりすること、「(上司に)負けた、悔しい…」という気持ちになることもあるのですが、むしろ間違いが発見できて、その段階で訂正できることに感謝しています。
きっとこの声に出して相手に説明をすること、基本中の基本の所作かもしれません。尾恥ずかしながら、今になって改めてこの基本の大切さを身に染みて実感しています。
今日もありました、締め切りも迫っている中、キャッシュフローとPLBSの連動をさせるのに、どうしてもロシア会計のVAT支払いと法人税の仕組みが分からず、ああでもないこうでもない、でもこうしたいんだ、と。経理スタッフに絵を描き、至らない言葉で何とか説明。すると、彼女の一言で自分では気づかなかった方法を見出せたことに感謝しています。助かりました…。Спасибо.