ロシアの給与計算ロジックを理解するには大変苦労しています。社内のロシア人スタッフに尋ねても詳細に至るまで的確な答えが得られず悶々としてしまうこともあります。ひたすら唸りながら一歩ずつ理解をしようと努力の毎日です。
有給休暇の計算
シンプルに言えば、計算式は
過去12か月分の所得合計 / 過去12か月分日数*休暇日数
となります。
以下の貼付画像はあくまで計算例です。
額面100,000RUBのMonthly salaryをもらっているスタッフが1月時点で5日間の有給休暇を取得しようとすると、昨年12か月分の給与所得データを用いて、現時点における一日あたりの平均給与を計算します。この分母に使用する日数を計算するにあたっては、「29.3」という係数がポイントになっており、
・当月のカレンダー日数=スタッフの実働カレンダー日数 > 29.3を使用
・当月のカレンダー日数>スタッフの実働カレンダー日数 > カレンダー日数/当月の実働カレンダー日数*29.3で導き出された日数を採用
というルールに則っています。後者のケースはスタッフが病欠(Sick leave)や別のVacationを取っていた場合に起こります。その場合は実働日数にカウントされないためです。
分子にあたる所得には給与に加え、ボーナス等、立て替え払いで給与で精算された費用も入ってくるので毎月変動する可能性があります。
最終的に計算された一日あたりの平均給与に休暇日数を掛け合わせ、そこから源泉所得税の13%を差し引かれた金額がスタッフの口座に振り込まれる、というわけです。そして、振り込みは休暇の3日前までに送金しなければならない、というルールもあります。
なお、誤りがありましたら訂正をいたします。またご指摘もいただければ嬉しいです。この情報による何らかの害については責任を負いかねます。