ミニマリズムは単に生活における優先順位のつけ方 / Minimalist – just making things in own life priority

仕事では、何をしないか(何を捨てるか)を決めることが大切だ、とよく言われますが、世の中で気にする人は気にしているであろう”ミニマリズム”というのは、仕事で取捨選択をするのと同様に、自らの生活においても同じことをしているに過ぎない、と感じています。

ミニマリズムを意識するようになったのは、NetflixでみたDocumentary film “Minimalism” を見てから。

https://www.youtube.com/watch?v=0Co1Iptd4p4  とても興味深く鑑賞しました。皆さんにお勧めです。

モノにあふれた世の中。それに疑問を持ちモノを持たない選択をする。納得できます。(それはマテリアリズムを追求してきた先進国に住む人々の贅沢な選択であるとも思っています)さて、家の中をみても私は自然とそれに近いものがあるのかなぁと思っています。長く滞在したロシアでの仕事生活も残りがわずかとなり、少しずつ年末から家の中を整理しています。日本にいるときには、新入社員で入社したばかりでわくわくした気持ちでセミオーダースーツ、約10万円もする革靴を幾つかそろえ、コートもブランド物の何万円もするものを複数そろえ…不要で高価なものをいくつも手に入れて満足した時期がありました。カードのクレジット利用額増加を一時的に申請したとき、電話口で「差し支えなければ申請理由をお伺いしてもよろしいですか?」と尋ねられて、「はい、実はバーバリーのコートを買いたいんです。」と答えた時の電話の相手口の女性の笑いがいまでも記憶に残っています。そんな微笑ましい時期もありました。今となっては全く使っていませんし、どこにいってしまったのか…不明です。質がよいだけ高品質を保っていたのは事実ですが、今の価値観からすれば複数も買いそろえるとは無駄な出費であったとしか思えません。過度にブランド物の購入に走る人というのは、それだけ自分にコンプレックスがある人なのかなあ、と考えています。私も大切なものはそれなりにお金をかけます。やはりビジネスの場面ではその場に相応しいモノがあると思います…が、それほどたくさんのものは不要であることは明白でしょう、決してお金に溢れているわけでもなく、家も決して大きいわけではありません。

限られた時間の中で、際限なく降ってくる情報、溢れるばかりのマテリアリズム。何を優先してよいのかさっぱりわからなくなってしまいます。決してお金が沸いているわけでもないため、無限には存在しない自らのお金の使い道を考える必要があります。となると、自分の人生で大切なものに集中するためにも、自分にとって必要のないこと、重要でないことに自分の労力と時間とお金を費やしたくない。そうなってくると自然とミニマリズム、つまり自分にとって大切なことだけ身の回りに、家の中にに残ってきます。

これの問題点は、別に家の中にあっても問題ないものでも、それが残っていることを嫌がり、なんとかしたいとうずうずしてしまうこと、自分の中で許せないことがでてきてそれが逆にマイナスの影響を及ぼすこと。やはりバランスが大切だな、と。You tubeで見かけるミニマリストとの方の家の完璧さを見ると、この方たちの生活はどれだけ幸せなのだろうか…と思ってしまいます。何事も行き過ぎるのはどうなのでしょうか、その人たちには当たり前なのかもしれませんが、やはり完璧すぎる人にはなぜだか魅力はないものです。結果として起こるバランスの取れたミニマリズム。それがよいですね。

しかしながら、人によっては物に囲まれているのが幸せだ、という人もいるはず。そういう人が無理にものを処分して自分を苦しめることは不要なはずです。ミニマリズムの考えに私は賛同しますが、それがすべての人に適用されるべきだとは思いません。

モノを買うこと、そういったことが重要ではない中で、そういったものに余分に考えたくない、そう考えると、自然とそれらに費やすお金もショッピングの時間も必然的に減りますし、それが結果としてお金がたまることにもつながる。余分なものが家や冷蔵庫に溜まらないために、目の行き届く範囲が広くなり、管理も容易となり食料も無駄にすることが減る。そして、自分にとって大切なことに時間とお金をかけて集中できる環境が自然と生まれる。そんなプラスの循環を感じています。

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ロシアのモスクワにある日系企業の管理部門にて長く勤務した後、現在は日本で働く会社員です。モスクワでロシア人と一緒に激動の日々を過ごした中で当時悩み、もがいていた管理業務の情報、体験談を少しでも多くの方々と共有したい、との思いがきっかけとなりブログを始めました。今はロシア、ウクライナの友人たちと連絡を取りながらロシア語の勉強を続け、ただただ平和な世界が来ることを願う日々です。

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