「本当に言葉ができる人っていうのは、自分が話す相手に応じて、相手が分かりやすいように話すことができる人のことだ。」/ “A person who really knows to speak a language is a person who can imagine the person who he/she speaks to”

「本当に言葉(外国語)ができる人っていうのは、自分が話す相手に応じて、相手が分かりやすいように話すことができる人のことだ。」

そのように友人から聞いたことがあります。これを聞いた時、とても深いなぁと思ったことを覚えています。ロシアで勤務しているとき、日本からやってくる出張者の中には大変流暢で発音も素晴らしい方々がいました。本社の方針やトレーニングのために準備してきた内容を英語で説明しています。ロシアの会社では英語ができるスタッフを原則採用するようにしているので、スタッフも問題なくコミュニケーションを取ることができますし、会社で働くスタッフは日本人よりもずっと上手に英語を話す人が多い印象がありました。そんな中でも英語を苦手とするスタッフも中にはいます。きっと速いスピードで話される英語の内容についてゆくのは容易ではないでしょう。それでも話し手はとめどなく流れるように英語の塊を次から次へと生み出していました。もしかすると、人によっては、英語を話していること自体に話し手自身が満足しているかのように思えたかもしれません。

言葉を話す上で大切なのは、学習を重ねれば重ねるほど、その人の人間性がより重要になってくるのかもしれません。どれだけネイティブスピーカーのような”綺麗な”発音ができるようになるのか、どれだけ正確に文法を正しく用いるか、どれだけ語彙力があるか、テクニカルな部分は重要ですが、きっと、話し手が仮に外国語のスキルが弱いとしても、その人に備わった素晴らしいものがあれば、聞き手はその重さを察してくれるのだと思います。テクニカルな部分が弱ければ、熱い議論や瞬発力を要するような場面では全く歯が立ちませんが、じっくりと話を交わす場面や、発言力が弱くても文章にすることで”発言する”ことだってできるはずです。語学学習をする上で、どうしても語彙力、文法、発言といった部分に焦点が当てられますが、そのテクニカルな部分中心の言語学習から早く抜け出したいものです。

日常の仕事の場面では、― とりわけ駐在員として会社で働く上では ― 言葉の瞬発力や言語力の高さを要求されるケースが多くあるのは事実ですが、テクニカルな部分をある程度固めたのであれば、それ以上に単に外国語の勉強に時間を費やすよりは自らの人間性を深めるようなことに時間を費やすことが総合的な言葉力を高めることに繋がるのだろうなぁと思ったり。

人間性が高くなると、人は聞き手のことを考えることも出来て、ただ自分が発言をしたい、という気持ちだけではなく、相手は私の発言を分かってくれているのだろうか?どうしたら相手の心に言いたいことが伝わるだろうか?と考える。それが相手の身になった上での発言となり、本当の意味で言葉の使い方に長けた人になるのだろうなぁ…そんなことを考えると、冒頭に挙げた友人の言葉とても意味が深いです。

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ロシアのモスクワにある日系企業の管理部門に7年間勤務した後、現在は日本で働く会社員です。モスクワでロシア人と一緒に日々仕事をする中で、私たち日本人が経験するアドミ業務についての情報、課題、考えなどを少しでも多くの方々と共有したい、アドバイスをいただければ、と思いブログをはじめました。 経理、労働法や人事制度の仕組み作り、ITスキルを応用した仕事スキル向上、EAC認証などの幅広い管理課題に取り組んでいます。 とりわけチームビルディング、部下とのコミュニケーション、モチベーションアップ、という課題は世界共通だと認識しています。そんな話題も中心テーマの一つです。

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