世論調査によるとロシア人の3分の1が自分たちを貧しいと見なしているという / A third of Russians in the poll called themselves poor

Public Opinion Foundationの調査結果によると、ロシア人の3分の1は自分たちを貧しいと考えており、市民の3分の2近くが自分たちは平均的な収入である、と評価しています。

調査によると、回答者の64%が自分の収入は平均的であると考えていて、33%は自分が貧しいと考えており、1%だけが自分自身を金持ちだと考えています。自分を貧しいと評価した人は、この貧しい状態は10年以上前(12%)からで、いつもこのように暮らしているか、5年から10年前(それぞれ7%)にこの状態になったと答えました。

貧困の理由の中で、回答者はまず、賃金の低下(8%)、価格、関税または退職の上昇(それぞれ7%)、失業(5%)を指摘しています。また、このグループの20%は、3〜5年で現在とほぼ同じ貧困生活を送ると確信しており、6%は生活水準の大幅な向上を望んでおり、7%は答えるのが難しいと感じています。

調査で指摘されているように、自分は金持ちや平均的な収入の人だと思っているが、かつては貧困生活を送っていた人は、一生懸命働いた(10%)、働き始めた(7%)ことで生活水準を向上させることができたと答えた。 )、より良い給料の仕事を見つけました(5%)。

ロシア人のほぼ半数(45%)は、人の幸福は主に国家によって確保されるという原則に基づいて社会を構築すべきだ、と考えており、38%は自分たちの努力に依存していると考えており、16%は答えるのが難しいと感じています。市民の半数以上(52%)が、ほとんどの場合、人は貧困を克服し、本当に望むのであれば彼らの幸福を大幅に改善できると確信していることが明らかになり、40%は、強い願望があっても、ほとんどの場合、貧しい人々には機会がないと答えました。財政状況を大幅に改善し、8%が答えるのが難しいと感じました。

11月13〜15日に、18歳以上の回答者1,000人を対象に、携帯電話と陸上の電話番号をランダムにサンプリングして、全ロシアの電話調査を実施しました。統計誤差は3.8%を超えません。

参照:https://www.audit-it.ru/news/personnel/1025395.html

なお、上記は記事を直接Google Translateでオリジナルのロシア語記事を日本語に翻訳したものを翻訳されたものに近い状態で掲載しています。ロシア語と英語間の翻訳レベルに比べてロシア語と日本語間の翻訳レベルはまだまだ劣る、という実感がありましたが、今回こうして翻訳してみると、十分に内容を理解できるほどの高いレベルであるという印象です。AIの力もあるのか、翻訳のレベルが上がっていっていることを感じました。

果たして日本の貧困層はどうなのでしょうか、数値の計算方法の根拠を把握していませんが、厚生労働省の統計によれば、平成27年(2015年)時点では15.6%とのこと。そして、子供がいる大人が一人の世帯の貧困率は50.8%。離婚率も高いロシアでは一人親世帯は多く、女性でもバリバリと働いている人を多く見かけてきましたが、やはり親や祖父母の支えというものが無くしてはそれも成立しない気がします。私がモスクワで働いていた時の経験では、子供を持つ女性スタッフの大半は母親や祖母といった身近な存在の支えに頼って仕事を続けていたように思えます。

参照資料:厚生労働省の統計

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/seigo_g_171005.pdf

ポイントカードのトリック。1円の節約と思考と時間を失うリスク / The trick of Point card. Saving 1 yen and the risk of losing time to invest for future

帰国して日本の生活に戻る中で感じること。それは、あまりにも電子マネーの種類が多く、どれを選んでいいのか悩ましいことです。調べて行くとどれもメリットはあるのは事実ですが、果たしてそれだけ多くの種類が乱立していても顧客にとってどれだけのメリットがあるのだろうかと感じています。

ポイントカードのトリック

選択肢があることは良いことでありますが、一方で選択肢があることにより余分な時間を取られてしまうことの非効率さを感じます。スーパーマーケットはそれぞれのお店のポイントカードを発行し、使える電子マネーの取り扱いを増やすことでお客さんを固定客にしようとしています。お客さんはそのポイントが溜まった時にそのポイントを使うことでお得感を感じ、一層その店で購入する意欲が高まります。お客さんは購入するお店に応じて電子マネーの使い分けを考えて賢く利用しています。量販店やスーパーマーケットなどのお店(ここでは小さな個人商店ではなくて、大手家電量販店などを念頭に置いています)が発行しているポイントカード使っていて面白いことは、実はポイントが付与されるからといって、それは決して真にお得ではないという点に気づいた時です。

これはロシアで生活していた時にも感じたことですが、モスクワの駐在員ならば誰もが利用するであろう上位にランキングするスーパーマーケット「アズブカ・フクーサ」。

https://av.ru/

とあるサバの缶詰を購入したとき。このスーパーよりも価格は安く、サービスや取り扱い商品も劣るのですが、健康志向でモスクワっ子にも人気がある「フクース・ヴィル」

https://vkusvill.ru/goods/

でも同じ商品が(きちんと覚えていないので具体的な値段を記載できないのですが)明らかに安い値段で販売されており驚いたことを覚えています。アズブカ・フクーサでは、一定の累計ポイントを溜めると、1か月間お店に立ち寄ってコーヒーや紅茶を無料で受け取れる還元も行っており、そのポイントを溜めようと思う十分なインセンティブにもなります。ポイントが溜まり、一定のポイントが貯まった時にそのポイントで商品を買うと何だか得をした気分にもなりますし。しかし、このサバの缶詰の件以降、このポイント貯めようとアズブカ・フクーサに通うことに何かメリットがあるのだろうか?そもそも同じ商品を安い値段で提供しているお店で買うほうがよっぽどメリットがあるのではないかと。そう思いました。

日本に帰ってきて同じようなことが。冬を迎えるにあたって電気ストーブをビックカメラのオンラインショップで購入し、ポイントも10%付き、お買い得感が満載です。とある日、近所にある日曜大工のお店で同じ商品を見つけた時、値段が明らかにビックカメラでゲットした10%のポイントを考慮しても、もう少し安く販売されていました。お得感を与えるためのポイント制度。でもよく考えてみたら、お店はそのポイントを考慮した値付けをしていることは当たり前で、そのポイントに購買客は”踊らされて”また次の電化製品を購入する時には再びビックカメラにやってくる。非常に上手くできている仕組みです。ポイントカードはそのお得感を非常に顧客に訴えてくるものがありますが、そもそもその商品の販売価格がいくらで市場で売られているのかを一度考えてみるのがよいかもしれませんね。

1円の節約を意識して思考と時間を失うリスク

主婦は1円でも安い所にかけていく、と以前に聞いたことがありますがその気持ちは、日本に帰ってきて分かります。駐在生活とは異なり、日本の現実の給与水準で生活をすることになると自分自身のお金の管理もよく注意するようになりました。初めて家計簿なるものをつけ始めています。記録してゆくとだんだんと自分の生活スタイルが分かってきます。そうすると同じ商品でも近隣の異なるお店で異なる値段で売られているものを見ると、より安いものを購入しようとか、特別お買い得セールを行う日まで購入を控えようなどといった意識が働くことがあります。それは正しいことだと思うのですが、そういったお金の金銭感覚を常に重要視することと同時に、お金では買い取れない貴重な時間が失われることの危険性も感じます。頭の中で潜在的思考がお金のことに占有されてしまい、将来に向けた自分自身への投資のために意識する集中力や払うべきお金を躊躇してしまう、そんな感情も湧いてきます。1円を常に考えた日々の生活を行うことも重要な一方で、自分自身の思考回路はより大切なことに意識を向けて集中できる環境を整えておくこと。節約術を覚えることは大切ですが、ポイントカードや電子マネーの種類は多くあれども、それらのメリット・デメリットには決して大きな大差がないであろう、と想像すると(細かく検証はしていないのですが)、自分自身の生活スタイルを把握し、自分自身の生活圏で有効だと思える支払い方法を選択し ー クレジットカードや電子マネーでのお金の使い過ぎリスクをきちんと管理できることを前提とすれば、今の時代に現金だけで生活することはとても賢いことではないと思います — その方法をを採用する、新たな情報は収集しつつ、比較しつつ、今の支払い方法の正しさを確認しつつ。そうであれば、1円のために自分の大切な投資となる時間を倍取られかねないような節約の仕方を避けて、かつ「あっ、1円損をした。どうしてこの方法で支払わなかったのだろう…」といったネガティブな思考を出来る限り取り除きたい。人間というものは損をしたことに対するショックは必要以上に大きく、後に残るといわれていますし、それを実感しています。ロシアで為替暴落により数十万円の価値を一気に失ったショックは思い出す度にやっぱり凹みます。

家計簿+エクセルスキルアップ

家計簿をつけることによって自分自身のお金を使う指向性であったり、キャッシュフローや自分自身の資産のポートフォリオを見ることができること。なおかつExcel ファイルで作成しているので、自分自身のエクセルの勉強にもなります。いつかこのファイルをブログの中でも紹介していけたらとファイルを整備中です。

一番の節約術は、ポイントのお得感に惑わされずに不要なモノ・サービスを購入しない。毎月定期的に出てゆく固定費を可能な範囲で下げること。ー 大変シンプルな法則かもしれませんね。そんな風に思えてきました。

商品レビュー:Dell ドッキングステーション D6000を使ってみて / Review: Dell Docking station ”D6000”

リモートワークとなってからというもの、自宅で外付けディスプレイの接続が面倒であることから、ドッキングステーションを購入することにしました。Youtubeのレビューやインターネット検索でおすすめされている機器を検索したのですが、一体何を選んでよいのか?これが素直な印象でした。どれも良さそうに見えますし、かといって値段も随分と違います。その違いは何にあるのか…?これだ、といえるものに出会えず。最終的にはロシアでも利用していたDell製のドッキングステーションに落ち着きました。といっても、ロシアで使用していたものとは異なります。会社で使用しているDell製Latitude5300に合うドッキングステーションを探している、とのことを法人のお客様向けと書かれているDellカスタマーサポートに強引ではありますがメールをすると、大変丁寧に対応してくださいました。

Dell カスタマーサポート(購入前のお問合せ)

その問い合わの結果、紹介していただいたものがD6000です。

Dell ユニバーサルドッキング D6000

利用中の音

さて、実はD6000を購入する前に新品で以下の商品を購入しました。

Cable Matters USB C ドッキングステーション USB C ハブ デュアル 4K HDMI 80W PD 4KとHDダイナミック帯域幅スイッチ搭載 10Gbps Windowsパソコン用 USB C ハブ Thunderbolt 3対応

このドッキングステーションに2台の外部モニターを接続しておけば、パソコンをこの製品に接続すればすぐに2台のモニターが利用可能になる。私が必要としていた機能であり、それ以外にもSDカードも読み込めて、商品スペックは決して悪いものではないのですが、電源を入れると低音で鳴り続ける電気の音が気になってしまいました。一日中使用し続けていると頭痛のもとになりかねないと判断し、返却させていただきました。私自身が音に対して敏感なほうだからこそで、もしかすると一般的には大きな問題ではないのかもしれないのですが…それに比べてこのDell製品はほとんど音がしません。商品そのものも重くはありません。それに比べて電源バッテリーは本体以上の重さがありますが、持ち運び用ではありませんので全く気にしていません。

本体の電源がない

以前に利用していたドッキングステーションには電源オン/オフのスイッチがあったのですが、D6000にはありません。コンセントを差し込むと通電し、使用しないときにはコンセントからプラグを抜くか、私は使っている延長コードに付属している電源スイッチをオフにしています。

利用方法

ラップトップにはUSBのType-C一本で接続。HDMIで一つ、デジタルポートでもう一つ、計2つの外付けディスプレイに接続して利用しています。モニターはDellのU3419W 34インチのワイドディスプレイとLGの43インチ4Kディスプレイ、43UN700-Bの二つです。両方ともそれなりに大きく、二つを同時に利用する、というよりも細かい数値を扱うエクセルファイル内の数値チェックのために俯瞰的にファイルをみるときには43インチを、メインで常時利用するのは34インチモニター。そんな風に使い分ける形になりつつあります。

率直に言えば、ドッキングステーションは安定的に、静かに作動し、自分で必要とするものが付いていればよし。「きっと将来これも、あれも必要となるかもしれない」といって不要にたくさんの機能が付いたものを購入する必要はないのだろうな、という感想を持っています。Youtubeでお勧めされているドッキングステーションはその多くがAppleユーザー向けが多い印象を持ちました。ただ、我々のような会社員はほとんどがWindowsのパソコンを利用していて、Youtubeで勧められるものは使えるとしても決してベストな選択ではないのかもしれません。

商品の紹介はDellウェブサイトで見ることができます。購入前に手間であってもカスタマーサポートに質問して信頼のできる回答を得ること。それが結果的には正解へたどり着く最短距離だと考えています。

https://www.dell.com/ja-jp/work/shop/dell-universal-dock-d6000/apd/452-bczd/pc%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%BC

「本当に言葉ができる人っていうのは、自分が話す相手に応じて、相手が分かりやすいように話すことができる人のことだ。」/ “A person who really knows to speak a language is a person who can imagine the person who he/she speaks to”

「本当に言葉(外国語)ができる人っていうのは、自分が話す相手に応じて、相手が分かりやすいように話すことができる人のことだ。」

そのように友人から聞いたことがあります。これを聞いた時、とても深いなぁと思ったことを覚えています。ロシアで勤務しているとき、日本からやってくる出張者の中には大変流暢で発音も素晴らしい方々がいました。本社の方針やトレーニングのために準備してきた内容を英語で説明しています。ロシアの会社では英語ができるスタッフを原則採用するようにしているので、スタッフも問題なくコミュニケーションを取ることができますし、会社で働くスタッフは日本人よりもずっと上手に英語を話す人が多い印象がありました。そんな中でも英語を苦手とするスタッフも中にはいます。きっと速いスピードで話される英語の内容についてゆくのは容易ではないでしょう。それでも話し手はとめどなく流れるように英語の塊を次から次へと生み出していました。もしかすると、人によっては、英語を話していること自体に話し手自身が満足しているかのように思えたかもしれません。

言葉を話す上で大切なのは、学習を重ねれば重ねるほど、その人の人間性がより重要になってくるのかもしれません。どれだけネイティブスピーカーのような”綺麗な”発音ができるようになるのか、どれだけ正確に文法を正しく用いるか、どれだけ語彙力があるか、テクニカルな部分は重要ですが、きっと、話し手が仮に外国語のスキルが弱いとしても、その人に備わった素晴らしいものがあれば、聞き手はその重さを察してくれるのだと思います。テクニカルな部分が弱ければ、熱い議論や瞬発力を要するような場面では全く歯が立ちませんが、じっくりと話を交わす場面や、発言力が弱くても文章にすることで”発言する”ことだってできるはずです。語学学習をする上で、どうしても語彙力、文法、発言といった部分に焦点が当てられますが、そのテクニカルな部分中心の言語学習から早く抜け出したいものです。

日常の仕事の場面では、― とりわけ駐在員として会社で働く上では ― 言葉の瞬発力や言語力の高さを要求されるケースが多くあるのは事実ですが、テクニカルな部分をある程度固めたのであれば、それ以上に単に外国語の勉強に時間を費やすよりは自らの人間性を深めるようなことに時間を費やすことが総合的な言葉力を高めることに繋がるのだろうなぁと思ったり。

人間性が高くなると、人は聞き手のことを考えることも出来て、ただ自分が発言をしたい、という気持ちだけではなく、相手は私の発言を分かってくれているのだろうか?どうしたら相手の心に言いたいことが伝わるだろうか?と考える。それが相手の身になった上での発言となり、本当の意味で言葉の使い方に長けた人になるのだろうなぁ…そんなことを考えると、冒頭に挙げた友人の言葉とても意味が深いです。

レビュー其の二:43インチのパソコン用モニターを利用してみて(LGエレクトロニクス43UN700-B) / Product Review part2 : LG 43UN700-B

しばらくカラーボックスの上に置いて使用していたLG43インチのパソコン用モニター、43UN700-B。現在このような形となりました。 

43インチのモニターを使用してみての感想は机に置いて目の前に置いて利用するには圧迫感があります。画面の端から端まで見渡すには首を動かす頻度大きく見上げることが多く疲れてしまいました。 そんなわけで考えた解決策がこのキャスター付モニタースタンドを利用することです。 これならば、自分の好きな距離にモニターを置くことも可能で、(机の大きさに依りますが) 圧迫されすぎることも、距離がはなれすぎることも避けられます。 

Amazon Basics TV Trolley for 24 – 43″ TVs with Swivel Feature, Black

このモニター、LG43UN700-Bの背面は、スタンドとの接続部が凹んでいます。この点に要注意です。多くのTV用モニタースタンドは、背面が平面となっているテレビを想定した作りとなっているために購入を断念しました。探しても探しても適当なモニタースタンドがなかなか見つからず。いくつかのウェブサイトを確認し、商品取扱い店に質問して、この背面が凹んだモニターに取り付けられるスタンドはあるか、確認しましたが納得のゆく回答を得られず…「恐らくダメでしょう。」という答え。それ以上いくらインターネットで検索しても分からなかったので、Amazon.comのサイトで見つけた上記のスタンドはきっとサイズが合うのでは、と勝手に判断し購入。中国製のスタンドがアメリカのアマゾンへ行き、私の注文から数週間でようやく隣国の日本へやってきました。段ボールを開けてスタンドを見た時にはワクワク。すぐにモニターとセットアップ。結果は、 合いませんでした…。 

モニター背面と接続する四角い鉄板部分の周辺をカットしなければモニター背面のくぼみに合わないことが分かりました。どうしたものか考えた挙句、近隣の鉄工所に加工を依頼することに。個人の依頼を一点ものから受け付けてくれる鉄工所を見つけ見積を依頼。持参して見てもらうと約1万円で加工が可能です、とのこと。約1週間でこのように綺麗に加工をしていただきました。今度はぴったりと合いました。

さて、モニタースタンドの組立を30分ほどで完成。 このモニターを利用するにあたって大切なのは、画面の中心に自分の視点がくること、より厳密に言うと、視点が画面中心よりも少し上に来るようにする  ー 首を上に向ける動きよりも視点を下に動かすほうが楽ですので上への動きを少なくするために — こうすると一層利用しやすいものだと感じています。 

このモニターの一番のメリットはやはり画面がでかく、画質が綺麗なこと。文字の表示サイズが小さくても解像度が高いので見やすい。特に多くの数値を取り扱い縦横に長いテーブルのエクセルファイルを取り扱う管理業務のスタッフにとっては、一つの画面に、これまではスクロールしなければ見れなかった全体像を画面上に全て表示できること、その素晴らしさは本製品を利用して感じるメリットです。 

モニター27インチのものを2枚横に並べて使用することも考えたのですが、実際にロシアで勤務している時に使ってみたところ、大き目のモニター2つを利用するならば、大きな1枚のモニターを利用するほうがよい、という結論に至っています。 

このサイズであれば、少人数の会議での共有モニターとして資料を映し出す役割を十分果たす大きさです、まして、個人で家で利用する目的であれば、特にエクセルを利用する際には強みを発揮してくれます。ただ、画面が平面であるために、光の加減で画面の端が影のようになってしまい見えづらい、という点を感じています。 この大きさのモニターをメインの外部ディスプレイとして常時利用する、というよりも、入り組んだエクセルファイルデータを作成・検証する際、会議で画面共有して映し出されるパワーポイントの資料をこの大きな画面で眺める。そんな用途で利用するのがよいのではないでしょうか、そんな感想を持っています。

LG43inchモニター 43UN700-Bのスペック詳細 

https://www.lg.com/jp/monitor/lg-43UN700T-B

駐在員の課題:ITへの共感・理解不足の解消 / Issues for expatriates: lack of sympathy and understanding of IT

一般的に、モスクワにオフィスを構える日系企業の大半は小規模であり、そこに派遣されてくる大半の駐在員は営業系の方がほとんどです。7年間の駐在生活の経験から感じることは、全体的にITに関する関心そのものが高くなく、そこにコミュニケーション言語である英語の問題も加わって、ITに関する理解不足が顕著である、そんな現実が多くみられるのではないかと思っています。 

 英語力の無さは現地スタッフとのコミュニケーション不足につながりますが、英語力に関しては、英語スキルそのものが低い、というのではなくて自らの意見を発信する力の問題だ、というのが私の意見です。英語で何かを発言する前の問題として、日本の会社では自分の意見を(言葉を選びつつも)はっきりと発言する場が少なく、間接的な表現が多かったがゆえに、ロシア人相手に物事を伝える際に直接的に物事を伝えてゆく方法に慣れることに時間を要するのではないかと。これは自分自身がそうであったために他の方々も同じ経験をされているのではないか、という推測も入っています。 

 ITに関してはこんな記事がありました。

モスクワの中小規模の日系企業に、この内容はピッタリと当てはまるではないか、と読んでいて感じました。すべて上手くいっていることが当たり前と判断されがちなIT。私も専門家ではないので実体験としてどれだけITの仕事が大変か、これを語ることは残念ながらできません。ただ、ITスタッフは全てにおいて何をやっているのか分かりづらい、インターネットが常に問題なく繋がり、ウィルスの問題や社内サーバーへの接続トラブルが何も起こらないのが当たり前、だからITスタッフはそもそもアウトソーススタッフに置き換えても何ら問題がない、という考えに至る危険もあります。 

実際、すべての業務がITに関わっている今、ますますITの重要性が叫ばれている今、会社のマネジメントクラスはITの勉強に割く時間を増やす必要があります…が、その割に勉強していない人が多い? 気も。また、個人情報や会社の機密情報にアクセスできるのもIT スタッフ。そうであれば信頼のできるスタッフをIT部門に据えておく必要がある。だからこそ高い給料を払うべきか、いや小規模の会社ではお互いの給与情報もボーナス金額もすぐに知れ渡ってしまう。そうなるとITスタッフだけ待遇を変えることは難しい(駐在員のITに関する知識レベルの問題だけではなく、ロシア人マネジャーの中でもITの重要性への共感度合は明らかに低い、というのが私の経験上の判断です)。他のスタッフとの給与のバランスを考えると給与は高くできない、であれば、国際会議への積極的な派遣など ー ITの分野は国境を越えてグローバルに共通の土台で会話するのに最も早い特性も踏まえて ― 本社の協力も得て別のモチベーションを用意するのか…悩ましい課題が尽きません。 

 会社で利用するノートパソコンの標準モデルの決定。それを選択するだけでも、訳の分からない大量のアルファベットや数字が並んだスペック情報を確認して最終的にこれだ、とたどり着く。 オフィス内でインターネット接続を無線LANとすることになった場合には、何冊にもわたる幅が3,4cmありそうな複雑なことが記載された技術書を読み込んで業者とやり取りをする。その大変さを知らないスタッフは週明けに出社したら何事もなかったかのように、サッとWifiの使用を開始する…。IT分野で働く人は目に見えた評価を周りから得ないとしてもモチベーションを失わない、黙々と自分の仕事をこなせる人が相応しいのかもしれませんね。

私自身、全くITのことを無知のまま駐在し、ITスタッフとの会話を通しておぼろげながらにその大変さを学び、その仕事の重要性を認識するようになり、そしてITの楽しさと可能性の広さにワクワクしている一人です。だからこそ、ITのことを全く人任せにしている人や、何か問題があれば自分で調べること無しにすぐにITスタッフを読んで解決してもらう姿勢の人を見ると、もったいない…そう思うばかりです。

日経XTECH(クロステック)ー おすすめです 

日々勉強中で、毎日知らないことばかりに遭遇していますが、お勧めはこの日経XTECH(クロステック)。

https://xtech.nikkei.com/top/it/

ここに載っている情報をすべて読むことはとてもじゃないけど無理としても、気になる情報を日々目を通すだけでも世の中のITの流れや、訳が分からないけれども何だか今熱い技術のことが目に入ってきて、ITスタッフの抱えている目につきにくい業務の奥深さや、ひたすら勉強をし続けなければならないことへの理解、そんなことに役立っているのではないかと思っています。 また、「建築」「土木」といった全く接点の無い分野の記事を読むときに、自分自身の管理業務のマネジメントにも生きてくる通ずるものを発見できることが面白く、興味深いものです。
 
 

ロシア会計 勘定科目コード01 固定資産(основные средства) / Russian accounting code o1. Fixed assets

会計科目コード01 固定資産。ロシアの固定資産の減価償却の償却期間の考え方が面白いな、とロシアで仕事をしているときに感じていました。

日本の企業で減価償却期間は、私が経験上知る限り税法上で定められている期間を利用している会社がほとんどと思われます。実際に日本公認会計士協会のウェブサイトにこのような通達が掲載されていました。

…23.耐用年数及び残存価額に関しては、本来であれば各企業が独自の状況を考慮して 自主的に決定すべきものである。したがって、資産を取得する際には、原則として 適切な耐用年数及び残存価額を見積もり、当該見積りに従って毎期規則的に減価償 却を実施することが必要である。 24.しかしながら、多くの企業が法人税法に定められた耐用年数を用いており、また 同様に残存価額の設定についても、多くの企業が法人税法の規定に従っているのが 現状である。…

参照:https://jicpa.or.jp/specialized_field/files/2-8-81-2-20120216.pdf

適正な償却期間を自ら定めるにはそれだけの根拠を用意する必要があり、税務とのギャップが生じることで税務上の償却期間とのずれも管理する必要が生じる。それであれば税法が定める耐用年数を会計上も適用するのが合理的、というところでしょうか。

ロシアでは、減価償却には10個の大きなグループがあります。

https://www.audit-it.ru/amortizaciya/

面白いな、と思ったのは各グループの中で耐用年数には一定の幅があり、各企業がその期間のうちからふさわしいと思うものを選択できる自由があることです。日本の場合には、ルール上は企業が会計上の減価償却期間は各々で定めることができるとはいえ、実際は税法上の耐用年数を利用していることがほとんどであることから、何も考えずに該当する資産を見つけ、その耐用年数を適用すればよいだけ。

が、ロシアの各企業は、新規の固定資産を取得すると、まずその資産がどのグループに属するのかを確認し、その資産の耐用年数を検討する必要がある…。これだけ見ると難しそう…と悩んでしまいそうです。

あくまで私の限られた知識の経験ですが、実際のところは、多くの企業で、該当するグループの償却年数の一番小さい年数を自動的に選んでいるケースが多いのではないでしょうか、そんな風に想像しています。自由が与えられても、選択した説明責任が生じてしまい、それを証明するための補足的な根拠を練りださなければならない。実際に多くの企業で各固定資産の使用年数をルール化して定めているところがあるのか…あまり多くない気がします、日本と同じように。また、少しでも多くの費用を償却することが節税効果・資金繰り上もメリットとなることを考えれば、耐用年数を短くしたほうが企業にとってメリットもあります。そんなことを考えると、許容されている年数のうちの最小の年数(月数)を選択するのが自然な流れではないのかな、と思っています。

その最小の耐用年数は各グループの最小耐用年数*12ヶ月+1ヶ月。つまり、例えばグループ3の償却期間は3~5年ですので、3年*12ヶ月+1ヶ月=37ヶ月となります。この月数を記載した所定の書類を作成します。

ロシア固定資産

https://www.audit-it.ru/terms/accounting/ppe.html?sphrase_id=5748579

数値集計レポートを作成するときの自動化と手入力のバランスの難しさ / Difficulty in balancing automation and manual input when creating numerical reports

ロシアから帰国した後、現在の業務では主に子会社の毎月の損益計算表実績をまとめています。限られた時間の中、多くの数値を取り扱う資料を作成、報告することが求められています。また、隣の島で働く別の課でも似たような数値を集計していることがあります。そんな中、どこまで自動化(ここでいうのは主にExcelの数式を組んだりマクロを取り入れて効率的に資料を作成すること)を進めて、どこまで手入力の部分を残すか、このバランスが難しいなと思う場面に出会います。手で入力するからこそ得られる大切なことがあるからです。

先日、オフィスで他グループの先輩社員から、為替影響額を控除した対予算、対前年の売上達成率を見たいのだがどのように計算したらよいのか…と相談を受けて、細かい数値が並んでいるExcelファイルを一緒に見ていました。

― 毎月、各国の子会社から月初に報告される売上実績を円に換算するために、前年の為替実績レートを毎月掛け合わせるのは大変だぁ…

ー ではシステムから毎月自動的に数値をダウンロードしてExcelにファイルを作成できるのでそれを準備しましょう

ー いや、手で入れることで子会社の数値が頭に入るのが良いんだ、だからシステムに頼るところまでは必要ないよ、と。

私自身は、どちらかというと、できる限り手入力の部分を減らしてExcelを駆使して効率化を目指しているのですが、手で自ら入力をするときに、頭の中で数値を認識しながらExcelに自分で入力してゆくとき、それが後で数値を頭の中に残すために役立っていることを感じています。なので、この意見にはとても賛成です。

「資料作成の時間はある意味”無駄”なので、そのあとの分析のための時間に費やすべき」という言葉を管理部門で数値の集計をしている皆さんであればよく聞くと思います。それも正論です。一方で数値を手入力している時間に全く”分析”をしていない、かというとそうでもありません。今はノートとペンを持ってメモをする機会が以前よりも減りました。意識していなければ一日の中で使用しないこともあります。今では専用のシステムを利用して、自分の欲しい値を出せるように必要なコードを指示し、あとはボタンをワンクリック。これだけです。

紙を使用する機会が減った今、その時にパソコンで入力してゆく作業がけっこう重要だったりします。どんなにスキルアップして入力スピードを上げたとしても限界のあるこの入力にかかるスピード感、これが脳みそに程よい刺激を残しているのだ、と。あえて手入力の部分を意図的に残しておくことが結果的に作業をしながら頭の中に数値を残し、と同時に分析も行っているのかもしれません。

日本って面白い / Japan is interesting when I watch out carefully what I though it is normal

長いこと日本を離れて生活し、ロシアでの経験を踏まえた上で自分の生まれ育った国を見ると、不思議に思うことに遭遇しました。

冒頭にアップロードしたこの写真。レジで見かけたコメントです。これは普通の日本語でしょうか?あまりに丁寧に伝えようとして、結果的に何を言いたいのかが分からなくなっているのでは…外国人で日本語を勉強していてもこれは全く理解できないと思います。フロアの責任者もこのようなものを見ておかしいと思わないのか…あるいはこの表現は今の時代には普通なのでしょうか?

また、「~をしてもらう」の尊敬語として「いただく」を利用する場合には、頂く、と漢字で書くことは誤りのようです。紙のスペースを節約できるので漢字を利用したくなりますが、それでも正しい日本語を利用したいものです。

レジの支払いにて

レジ店員「お店のポイントカードxxxカードの利用はございますか?」

私「いえ、持ってないです。」

レジ店員「失礼いたしました。」
それにしても、利用はございますか?という日本語も不思議です。また、なぜ失礼しました、と謝るのか分かりませんでした。

平常時にもマスクを着けている人がたくさんいること

黒やグレーまでも。形も怖い。(このメモを書いていたのは2020年1月。まだコロナウィルスも流行る前で、ロシアでは「なぜ日本人はマスクを着けているのか?」なんて笑われていた頃。コロナウィルスが流行するようになってから、すっかりロシア人もマスクを着用するように様変わりしました。今現在ロシアにいる友人に尋ねると、ロシア人はマスク無しの通常のライフスタイルに戻っているようです。)また、平常時にマスクをつけるのはできるだけ自分の表情を人に見られたくない、という心情もあるのでは、と聞いたことがありますが真実はどうなのでしょうか。

サラリーマンが集う新橋にて

(2020年1月に散歩したとき)だいぶお疲れの会社員の方々がいます。その一方、夜の飲み屋街で働く人たちのほうが元気で礼儀正しい人が多いのでは?近くにあった蕎麦屋で蕎麦とかつ丼を食べながら出入りする人たちの人間観察をしていてそう思いました。サラリーマンとして大きな組織に所属すればするほど、個人としての戦闘能力が気が付かないうちに奪われてゆくように感じられるのは気のせいでしょうか…

日本の電車やバス

アナウンスがやたらうるさい人がいませんか?。自動音声で次の駅名を伝えるのは分かります。しかし、アナウンスに続けて、運転している方が繰り返しだみ声で続けるあの音声。無用としか思えないのですがいかがでしょうか?スピーカーの音質もよくないですし、耳が痛いです。あなたの個人的な楽しみのために乗客はその騒音に頭を痛めています。

日本は街のデザインのセンスが低いのでは

そう思って一緒に旅行したロシア人の友人に伝えると、逆に統一感がない街のデザインは良い、という違う反応が返ってきました。見方を変えると、自分にとっておかしなものも実はよいものであったりするのですね。統一されたデザインをきれいと見るか、乱雑さの中に美しさを見出すのか。どちらも異なる美の観点で、どちらも正解なのかもしれません。

公共バスの料金支払いシステム

私は自分自身の地元しか知らないので比較感がありませんが、乗った地点でパスカードをチェックし、下りた時点で必ず前方の運転手横にある機会にて支払いをして降車する。乗り降りの効率さの視点で見ると非効率的ではないかと感じることがあります。載った距離に応じて課金されてゆく方法と一回ごとに運賃が固定のケース、そのどちらが適切なのかは分かりませんが…。モスクワやそのほかに出かけたことのある町の様子しか分かりませんが、ロシアでは距離に関係なく、一回乗ると固定の金額を支払います。それにしても田舎の町に行くと、現代でも、乗客から料金を回収する恰幅の良いおばさんが乗ってい回収して回っている。料金を支払うとチケット代わりに紙切れを手渡す。こんなシステムが生き残っています。

日本旅行記 其の2:日本人、決して”おもてなし”の国ではありません / Travel to Japan Part 2: Japanese people are not a country of “hospitality”

そもそも、日本人~ではありません、というタイトル。これこそステレオタイプでよくありませんね…。言えることは、偶然に自分自身がそのような人に多く出会うことでその国の評価を悪く言うも、良い出会いが重なってその国のことを良く伝えることも自分次第ということ。決して自分の体験したことで全体を判断してしまうことは避けたいところです。

さて、すでに2020年も10月ですが、今年1月に約1週間の短い日本旅行で遭遇した、これはないよね…と感じたことを書いています。

当時はまだモスクワ勤務でしたので、約1年半ぶりに日本に”一時帰国”したわけですが、新鮮な目で自分の生まれ育った国を観察できた休暇となりました。おもてなしの国、と言われる日本でありながら、まったくもってそんなことがない。一番の問題点は、おもてなしが形式的であって、そこに心がこもっていないケースに出会うことが多かったこと。そして想定されるマニュアルから外れるやり取りが生じると、そこに何となく嫌な雰囲気が生じる(顔や態度、声にその方の本質が出てくる)ことも。だからこそ形としておもてなしを示してくれてはいても、それが本質的ではないものを感じ取る場面に幾度も接すると、一体この国が言う”おもてなし”とは一体なんなのだ?と思ってしまうわけです。

数年前、日系航空会社が無料で行っているという「日本のおもてなしセミナー」をロシア人スタッフのために開いていただきました。例えばお辞儀の角度の違い、日本で買い物をすると袋の上を留めるテープの端はテープの内側に織り込んで留めることで、お客様が後で簡単にテープをはがすことができる、そんな日本の礼儀作法の説明があったことを覚えています。

もしかすると、日本は”おもてなしの国”と強調しているものですから、このおもてなしの精神をどの場面においても期待して(そんなことはあるはずがないのに)、その期待を裏切られた気持ちになりがっかりし、残念な気持ちを過度に味わうのかもしれません。一方、日本語を理解しない外国人にとっては、目に見える形でのお辞儀や袋のテープ、そういった”おもてなし”をもって日本をポジティブに捉える方もいるのかもしれませんね。(ロシア人の友人に聞いた日本の良いところは?で、大体耳にするのは「公共トイレの綺麗さ」でした。あくまで私の交友範囲に限ります)

成田空港:パスポートコントロールのところで交通整理をしているおじいさん。日本国籍と外国籍とで進む窓口が異なりますが、私の前のほうには明らかにロシア人と思われる女性が「日本旅券所有者」専用の方向に歩き出しながらも、どちらにいってよいのか悩んでいる様子。それを見たおじいさん「あなたこっちは日本旅券専用だよ、あんた日本のパスポート持っているの、持っていないでしょ、あっちだよ」といいながら手でしっし、というような手振りであっちにゆけと女性に案内しています。国際線の到着側で働くのであれば、せめて簡単な英単語を少しだけ覚える。笑顔と腕の動きで”あなたはあっちですよ”と示す。そんな程度で十分におもてなしになる。それにしてもあの態度には驚きました。

フジテレビの展望店のレジにて:自分の思っていること以外のことが起こったときに違う人柄が出てるくるというか…逆にこちらが驚いてしまった。ロシア人の友人が購入するものを選び終え、レジで支払いの際クレジットカードをトレーに提示したのですが、そこで時間が経過する中でバッグや店内を見渡して目を離している間に支払いを終えたと勘違いしてしまったようです、どうやら店員がカードの支払い処理を済ませる前に財布にカードを商品の入った袋をとってレジをあとにしようとしました。私もその後ろに並んでいたのですが、他の友人と会話をしていてよく見ておらず。とすると、先ほどまで淡々とレジ作業をこなしていた女性。目の玉が飛び出るかのような非常事態の顔で、「お客さん、お金払ってないよ。Pay money, pay money!」と大きな声で騒ぎました。こちらも一体何事かと驚き振り返りました。その友人も状況を理解し、カードを再提示して支払いを終えることができました。

この場合に限ったことではなく、レジスタッフの業務を見て感じるのは、レジの作業には一定の流れがあるようです。いらっしゃいませ、商品お預かりいたします、お支払い方法は?ポイントカードはありますか?ありがとうございました。その流れを少しでも乱すような作業が入ると、あたかもお客さんが敵であるかのような怪訝な顔。おもてなしの精神がない形骸化した接客業。それであれば、マニュアル化が必ずしもされていないロシアで時として出会う素晴らしい接客。こちらも決して期待をしているわけではないので、良い接客に出会うとよい印象が強く残るのかもしれません。モスクワの店員の接客は、今日は機嫌が悪そうだな、と様子がよく伝わってきます。ずっと自然で、笑顔もありますし、こちらがむにゃむにゃ自身が無さそうに会話すると「もう一度いってください」と怪訝な顔をする、でも伝われば笑顔になる。そう、自然。おもてなしの精神も礼儀やマニュアルがあり、それを土台として対面する相手に合わせた応対をすること。それがまず原則のはずです。

おじいちゃん、それはないでしょう:エスカレータで一方の側に立っている人にぶつかっても何も言わずにエスカレーターを降りてゆく。それはないでしょう。きっとその人の問題でしょうが、ふと、日本では、お年寄りでずいぶんとひどい振舞いの人が増えている、とどこかで読んだ記事を思い出してしまいました。お年寄りの絶対数が増えているので、そのようなケースが増えてゆくのは必然ではないでしょうか。

浅草の売店:創業百年以上の小さなお土産店でしたが、そんなお店の中で、「部長、社長から電話です」こんな小さな従業員がいないであろうお店でこんなタイトルでのやり取りがあるのかあ、と。それはよいとしても、この部長である高齢の女性の接客がひどいこと。お客をさばいている、早く買って帰ってちょうだいね、といった様相があからさまに感じ取れました。

ロシア人の友人がしばらく時間をかけて孫への着物を選んでいました。その間に彼女が商品を包んでレジのそばにおいておきました。その間にその方が着物を紙に包んでくれました。ようやく会計です。時間が経過していることもあり友人がレジにやってきて何を購入したかもう一度再確認したがっています。部長さんは紙包みの上に色をかいてくれていましたが、私は本人に商品をもう一度見てもらうほうが確実で安心できると思い、「もう一度商品を見せてもらえますか?」とお願いすると、あからさまに嫌な顔をして「創業百年以上ですから。信頼してください」と。それでも包みを開いてくれましたので感謝ですが、ただ一つテープをとるだけです。それに、私は色を確認したく、友人にも今一度確認してもらおうとの気持ちからであり、お店の商品の質などを信頼していないわけではないのですが…。自分自身の思った通りに物事がすすまないときに余計なことにピリピリしている様子がはっきりと見て取れる。これで接客業かぁ…と。もちろん、毎日ありとあらゆるタイプのお客さんが来るのでいつも良い客ばかりではないはずですので、面倒だな、と感じることもあるのでしょうが、それを言っていたら接客業は務まらないのではないでしょうか。

芦ノ湖の売店にて:レジのカウンターにアジア系(おそらく中国か韓国の方)購入客が置いた荷物を邪魔な様子で手の甲でどかす。その人の態度にはどこかしら中国人や韓国人のお客さんに対する見下したような様子を感じてなりませんでした。そして、「このレジ間もなく終了します。買い物をお済ませでないお客様はお早めに会計をお済ませください!」店内に日本語で大きな声でアナウンスしています。そんなこと日本語で、どれだけ大きな声で言ってもその場にいる外国人に伝わるでしょうか?芦ノ湖には日本人だけではない外国からの観光客が来ているのですから…

小田原行きのバス運転手対応がひどい:ロシア人の友人たちを芦ノ湖の宿へ送ってお別れ。そこから私は滞在する実家に向けて帰路につきました。小田原駅に向かうバスが到着。口をあけたままの牛乳パックを手にもって乗り込もうとすると、「お客さん、それをもったまま乗ってもらっては困ります。それを持っては乗車できません」と、ぶっきらぼうな態度。その場で処分して乗り込みました。小田原駅で降車の際、支払い方がよくわからず、お札をどうしてよいのか少しの間試行錯誤していたら、お札はこちらね、といってお札専用の入れ口を示してくれました。そんなこと最初から言ってくれてもよいのでは、と内心思いつつ、「あ~すみません・・ありがとうございます」と。彼もその日は仕事でお疲れだったのかもしれませんね。日本の友人に話すと「う~ん、バスの運転手だったらありえるかな、運転手はあまりよくないよね」とのことでした。これもステレオタイプですよね。確かに蓋のついていない飲料を車内に持ち込むことはよくなかったかもしれません。