このお盆の夏休みの間に家族で泊まった旅館で出会った中国人の若い男性。旅館のスタッフとして夕食時に給仕してくれました。「私はすこし中国語を話せます。」と中国語でワンフレーズだけ言ってみると、「すごーい!」と喜んでくれました。伝わった!その嬉しさは外国語を話していて得られる喜びの一つ。その一泊二日の小旅行からの帰りのこと、高速道路の休憩所にあるコンビニで出会った中国人旅行者と思われる10名くらいのグループ。中国語だけ話す彼ら vs 日本語と”OK, OK”だけで応対する店員の女性。それでも何とか意思疎通が成り立っているようでした。時々聞こえてくる数字は聞き取れても会話の内容はまったく理解できず。悲しい…。「旅行で来ているのですか?」というフレーズを中国語の文法を理解した上で組み立てる能力がありませんでした。携帯電話を取り出し、DeepLにフレーズを打ち込んで話しかけてみると、”Yes, yes”という返事。継続して学習していてもこれか…と。旅行、来ている、質問文の最後に付ける文字。きっとこうだろうな、と部分的に理解できていても自信を持ってフレーズを組み立てる力の無さ。Duolingoで単にレッスンをクリアしているだけでは身に付かない足りないものがこの場面に表れたのかな、と思っています。
やはり以前からの印象と変わらないのは、Duolingoだけでは正しい言葉使いにはなれないのだろうと。例:Duolingoでロシア語を学ぶ場合には(注:Duolingoのロシア語コースは英語版のみ)、You told (あなたは言った)をロシア語に変換する時、英語には存在しない”彼”あるいは”彼女” — Он сказал(彼は言った)、 Она сказала(彼女は言った)— の区別が出来ていないといけません。Duolingoのレッスンを進めるにあたってはただ単に正解、不正解だけのレッスンをクリアしてポイントをゲットするだけになってしまう危険がありそうです。(答え合わせをする時には、DuolingoはきちんとHe told / She toldと表示してくれます。ですので厳密に言えばDuolingoのレッスンを通してもHeなのかSheなのかの区別ができます。ここで伝えたいのはある程度の文法基礎学習を行い、頭で理解した上でDuolingoの課題をクリアしてゆくことの大切さです。そうでないと応用力がつかないのかな、と個人的に感じてます。)