ロシア語能力検定試験2級 体験記 / A journal of taking Russian proficiency test (Grade 2)

今年の10月下旬にロシア語能力検定試験の2級を受験してきました。結果は「合格」。受験した後は手応えを感じつつもう~んどうだろう…という自信の無さも併存していたので素直に嬉しかったです。(2級のレベルについて:ロシア語到達度判定基準

今年の目標の一つでもあったロシア語の学び直し。その一環としてこの試験に挑戦してみました。1級は明らかに実力不足のため、ロシア語を専攻していた身としては頑張って2級にチャレンジすることを決意しました。何か目標がある方が学ぶ意欲も高まります。かつ体系的に学習することもできるので資格勉強の良さも感じています。はて試験対策をどうすればよいのか?そう思ってネット検索していると下記のブログが目に留まりました。

うさぎメモ@多言語に夢中

この方のブログを参考にさせていただいて自分なりにできる準備を臨んで受験することにしました。なお、この方の勉強方法真似ることができれば、確実に合格できるのでは…と思える素晴らしい内容。改めてブログの内容を読んでいると、この方の言語を学習することへの純粋な愛、内発的なモチベーションを強く感じます。一番の問題はここまでの情熱を持って語学学習を継続することが多くの人にとっては決して容易なことではない、ということと思います。言語そのものに興味を持つこと、話せるようになりたい、理解できるようになりたいといった意欲を持ち続けること。それが実はとっても重要なことでとっても難しいことなのではないでしょうか。

試験科目は文法、露文和訳、和文露訳、聴取、口語作成から成っておりいずれの科目でも満点中60%以上得点しないと不合格というもの。

申込を終えていたものの、試験勉強にかける時間がどうしても不足していたのでどうしたものか…と悩みもありましたが、とにかく受けてみよう。受けないと始まらない。ということで、受験するからには自分の弱みである文法の学習だけでも集中して行おうと仕事の昼休みなどのスキマ時間を利用して勉強しました。詳しい学習方法や対策は上記のブログの中で詳しく丁寧に説明されていますのでそちらを参照することをお勧めします。

試験勉強:過去問を過去10回分購入して文法の部分だけ約3回繰り返し解き直しました。文法に関する不明点は文法教科書や電子辞書でチェック。それ以外の試験科目は基本的に何も対策できず。過去問を購入した時に付属していた聴取問題のCDも再生せずに一発勝負で臨むことになりました。露文和訳、和文露訳は過去問に記載されている答え、解説を読んでおよその内容の理解に努めるもどのように過去問対策してよいのか…一人で勉強すると和訳と露訳の回答をレビューしてくれる人がいないのは悩みどころです。

ある意味、自分の素の状態で試験に臨むことになったため自分の課題や今後の努力すべき点を把握できたことは収穫です。日頃から友人たちとロシア語でコミュニケーションを取っている点はプラスに働いたのではないかと思っています。友人とロシア語でメッセージを送るときには自分の文法の誤りをチェックすることがありますし、相手の言っている表現が分からなければ調べる。その過程の中で自然と文法対策の勉強をしていることにもなります。次の目標に何を据えるのかは未定だけれど、今はNHKのロシア語講座の応用編をじっくり学ぶことにしています。試験を受けた感想は美しいロシア語を表現できるためには、もっと多くのロシア語の文章に接する必要があると痛感しました。現在のNHKラジオ講座で取り上げられているテーマはソ連時代の文化。ロシア語の勉強だけでなくて当時の歴史も学ぶことができて一石二鳥です。毎日の学習を楽しみつつ、その中に自分に対して多少の負荷をかける勉強を実行してゆくことが結果につながるのかもしれません。

勉強に活用したのは下記。

  • ロゴヴィスタ社の研究社「露和・和露辞典」(電子版) 大学時代に活用していた分厚くて重い辞書。今では背表紙が取れてしまったけれど、この辞書が本棚に残っていて今でも使っています。この辞書が電子版になっていることを知りすぐに購入しました。
  • Викисловарь この辞書を一番活用した気がします。単語語尾の変化形をすぐに調べることができます。分からない単語があるとこのサイトに文字を打ち込んで確認していました。
  • 「基本ロシア語文法」(著)佐藤純一 我が家には文法書がこれしかないからこの本だけ利用していたという事情もあるけれど、発行年度は古いとしても今でも役立つ内容がぎっしりと詰まっている素晴らしい本ではないだろうか、と考えています。

ロシア語能力検定試験を受けて何よりも良かったことは、ロシア語を勉強している仲間たちがこんなにもいるのか、とこの目で見れたことでした。試験で隣になった方と知り合いになってお話したり、事務方の皆さんとロシア語の将来性、ロシア語を今勉強する意味とは?…そんなことについても意見を交わすことができました。わざわざ遠方からスーツケースと共に試験会場にやって来ていた学生もいたし、日本各地でそれぞれがそれぞれのモチベーションを持ってロシア語を勉強している。もっとロシア語が上達してロシア語圏の人たちと日本との懸け橋になることができれば…。そんな風に新たな気持ちでやる気をもらうことができた1年の締めくくりとなっています。別の記事に書く予定ですが、ロシアとウクライナの問題に接するほどにウクライナ語自体も理解できたらどんなによいだろう…と感じた年でした。今でもDuolingoを利用して簡単なウクライナ語に毎日触れていますが、2025年はウクライナについても理解を深めてゆく年としてゆきたいです。

このブログを書きながらネット上を検索していたところ、2級を受験するにあたって役立つ情報が掲載されているブログもありました。ChatGPTやNHKニュースを利用して学習する方法なんて良いアドバイスだなぁと思います。

https://note.com/toshitoshi0528/n/naafcdc4210d3