失敗の数とそれを乗り越えた数は魅力ある上司になるための良きステップ / The number of failures and learning lessons from them is a chance to become good boss in the future

失敗したとき。はー…というため息。その時にはがっかりするし、悔しいし、あーなんでこんな失敗をしてしまったのだろう、と頭を抱えるしかないのだけれど、後から振り返ってみると、その経験から学ぶこと、その時に抱いた気持ちはとても貴重な財産だと思うことが増えてきました。同じことをしても、他人より理解に時間がかかったり、失敗することも多いと認識しているからこそ、それだけ周りの人よりも多く時間を費やさなければならない、と自分でわかっているのでただただ積み重ねるしか術がないのです。それでも、少しずつできることが増えてくると、若い世代のスタッフが同じようなことで苦しんでいる様子を見たとき、「なぜそうも時間かかっているのだろう?」「どうしてすんなり出来ないのかね?」— こうした疑問に、同じような経験を重ねてきた自分の経験を踏まえた答えと、自分なりの解決方法を部下にアドバイスするノウハウを提供できます。

とてもつもない大きな損失を会社に与えたことはありませんが、細かな失敗の数と顛末書を書いた数は同僚と比べても明らかに多かった…。新入社員の頃、初めての顛末書はオフィスへやってきた配達物回収の郵便局員から受領したレシート原本を亡くした時。たかが1枚、されど1枚の重要な書類。雪の中を郵便局まで走ったことは忘れません。レシートを紛失したことを報告すると、管理部長から「顛末書を作成してきなさい」と。顛末書とはなんぞや?インターネットで調べ、紙に手書きして持ってゆくと「無くしたレシートの代わりになるものを添付したうえでパソコンで打ち直してきなさい!」事の重要さをようやく理解した私は、顛末書を書き、無くしたレシートの再発行をしてください、と郵便局へ電話で依頼し、雪が降る街中をダッシュで郵便局まで向かったことがあります。その晩は私の送別会。初めての社会人生活を開始した勤務地での勤務を無事に勤め上げて笑って後にするはずが最後にこんなことに。私の送別会を開いてくれるその日に主役の自分が遅れてはいけないと必死に走っていた時代が懐かしいです。その晩、送別会での管理部長はとても優しく接してくれました。今後に向けた少々気が緩んでいた新人への喝を入れてもらった気しました。

会社で会計伝票を会計システムに登録、承認作業をしていた時。正確な数字はわすれてしまったけれど、登録すべき金額の下二桁が35円のところを、システムに投入するデータが53円となっていることを見過ごして、結果として数字が合わないままに決算処理を終えてしまったこと。

異動のために、手元に保管していた書類一式を同僚に引き継いだところ、後日、その書類の中には税務申告の時に費用を損金として認めてもらうために必要な書類が含まれていたこと。元上司からの呼び出しを受けて、なぜ書類を滞留していたのか?とのお叱りを受けました。それなりの額を損金に計上できないこととなり、多少なりとも会社への損失を与えてしまった、といったこともありました。

自分が成長するにつれて、なぜあんなことで、なぜあんな単純なミスをしていたのだろうと思えることも。でも、その当時は(そして今、新たな仕事でやってしまうミスも)真剣に仕事をしていた中で発生するもので、後から分かることでもその時には見えなくなってミスをしてしまう。そんな経験を経て人は成長してゆくもの?そう思っています。

それで、自分が経験したようなことで悩んだり、間違ってしまった人を見ると共感ができます。そ失敗した本人だけの問題ではなくて、説明が不明瞭であったために本人が別の意味に捉えてしまった、もっと周りがサポートすべきなんだけれど、任せたままにしてしまい後でどうしようもなくなってしまう、など。失敗にもいろいろな理由がありそうです。失敗をしたときの状況を自分自身の中で整理し、何がいけなかったのだろう、どうしたらうまくいったのだろう、上司には何が足りなかったのだろうなど、失敗の度に振り返ることで将来に同じ失敗を部下がやってしまったら、「なるほど、それ分かるよ。自分も同じようなことで失敗してしまったことがあったんだよ」そう言える上司はきっと部下からの信頼も厚くなるはずです。

こうした失敗の経験は、失敗の経験を経て自分の限界を認識し、人間的に丸くなることにも繋がるはずです。部下の気持ちや置かれている状況をイメージすることにも役立ちます。また、ひどい失敗を繰り返していたかつての自分が、今はそれなりに成長している。それを感じるときに、周りの人とではなく、以前の自分と比較して喜べるのではないかな、そうすれば、今日も明日も、ポジティブな気持ちを保つ助けになっている気がします。

「同じ失敗をしたらあとは改善するだけだよね、同じ失敗をする奴は阿保だよ」

これはロシアでの勤務時代にいただいた大先輩からのお言葉。同じ失敗を繰り返すことだってあります。人間ですから…でも、失敗の数だけきっちりと学習をすること。その大切さがこの言葉からよく伝わってきます。

Author: Author

ロシアのモスクワにある日系企業の管理部門に7年間勤務した後、現在は日本で働く会社員です。モスクワでロシア人と一緒に日々仕事をする中で、私たち日本人が経験するアドミ業務についての情報、課題、考えなどを少しでも多くの方々と共有したい、アドバイスをいただければ、と思いブログをはじめました。 経理、労働法や人事制度の仕組み作り、ITスキルを応用した仕事スキル向上、EAC認証などの幅広い管理課題に取り組んでいます。 とりわけチームビルディング、部下とのコミュニケーション、モチベーションアップ、という課題は世界共通だと認識しています。そんな話題も中心テーマの一つです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *