自分とは異なる他人の価値観に敬意を払うこと、その難しさと格闘中。 / Respecting the values of others that are different from me, I am fighting to overcome difficulty.

日本に帰ってきて懐かしの友人たちと会話する時、ロシアで過ごした7年間は、同じ7年間といってもどれだけ見聞を広める機会となったことか。その充実していた時間を感じています。同じ場所で7年間大きな問題もなく、元気で幸せな生活を維持することもどれだけ大変なことかを考えれば、どちらの7年がすごいのかなんて比べることはできません。ただ、日本にいては決してできなかった、自分の知らない人たちや土地を訪れる機会があったこと。この点は大きな経験となっています。

チェルノブイリ原発事故のあったゴーストタウンを訪れて誰もいなくなったアパートの部屋の中や街の中を歩いたこと。ロシアがクリミアを武力で併合しウクライナの間で緊迫した情勢となって悲劇が起きたオデッサ、火事により40人近くが無くなったその現場を1週間後に訪れた時の緊迫した現場いの様子と一方で街の人々ののんびりとした様子のコントラストに驚いたこと。国際社会が認めないロシアが実効支配している地域で過ごした平和な時間、かつてロシアとの間で戦争が繰り広げられた場所を訪れて、現在のすっかり復興した街の平和な様子に驚いたことなど…思い出はたくさんあります。

ともすれば、7年間のそんな経験を経て戻ってきた日本で出会う、生まれてからずっと自らの生まれ育った街を旅行以外に出たことがない人、ずっと駐在を経験することなしに日本の企業文化の標準を当たり前と思って過ごしている方々の価値観を疑いたくなる瞬間があるのも確かです。

例えば、このパワーポイント、エクセルファイルをどれだけ完璧に仕上げることができるかが大切なんだ、これに魂を込めてやっているんだ!何かお願いする時には、決してこのベテラン女性スタッフの機嫌を損ねてはならない。何となく自分だけ違う行動をしていると、本人の自分は至って普通だけども、周りからは何となく白い目で見られている気がする。

自分にとっては決して重要とは思えないことにやたらとじっくりと時間をかける方、なぜこんなにも決断が遅いのだろう?何にそれほどまでに時間をかけるのだろう?なぜこれほどまでにコミュニケーションを重要視するのだろう、私にとってはそれほど重要ではないのに…

個人的には理解しがたいことがルールとして成り立っていること、そんなときに学ぶ教訓があります。

自分自身の考える重要なことや大切なこととは異なっている場合に、どれだけ相手の価値観に敬意を払うことができるか?実は自分自身が無意味だと考えていることこそが、実は重要なことではないのか?という自問。

これがとてつもなく大切なことなんだと。そしてこれが難しい。

大企業では異なる価値観、LGBT、異なる信条に敬意を払うことを会社規定として定め、公表しているところが大半ではないでしょうか。実際に内部で働いてみると、我々も人間です。規則を頭で理解していても、心では自分の規則が自分をコントロールしています。規則は規則。でも実際は自分の価値観が自分の思いや行動を支配しています。
なんでこんな面倒なことを…一体何の価値があるんだ…?そういった内奥の自分自身が顔の表情や態度に表れてしまう。

自分自身の考える価値観とは異なる価値観に出会ったときに、素直に「そんな価値観もあるんだ、よし、やってみよう」と思えるか。

そんな行動一つが結果として相手への敬意にも繋がり、仕事をする上で円滑な関係を築くことができ、もしかすると自分自身の知らなかった大切なことを発見する機会になるかもしれません。まさに今の自分自身にとってこの点がチャレンジでもあります。

どんなに経験を積み重ねたとしてもゼロベースで接すること。相手にとって何が大切かを理解した上で発言し、行動すること。そんな行動が仕事をする上で役立っていることをこの1か月未満の中で感じる日々です。

…とはいっても、そもそも7年間足らずの海外で経験した価値観は、あくまで日本から見れば外国の価値観であり、日本には日本の価値観があり、私が現在、新鮮な視点で経験する価値観こそが日本のスタンダードなのだ。これが正解ですね、自分自身にできるところで上手に日本とモスクワで経験した価値観をミックスできるよう行動してゆきます。

Author: Author

ロシアのモスクワにある日系企業の管理部門に7年間勤務した後、現在は日本で働く会社員です。モスクワでロシア人と一緒に日々仕事をする中で、私たち日本人が経験するアドミ業務についての情報、課題、考えなどを少しでも多くの方々と共有したい、アドバイスをいただければ、と思いブログをはじめました。 経理、労働法や人事制度の仕組み作り、ITスキルを応用した仕事スキル向上、EAC認証などの幅広い管理課題に取り組んでいます。 とりわけチームビルディング、部下とのコミュニケーション、モチベーションアップ、という課題は世界共通だと認識しています。そんな話題も中心テーマの一つです。

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