Старые методы не работают: путь в сверхлидерства by Marshall Goldsmith in Synergy Global Forum 2019

会場内の別の場所でも、このように異なる話し手によるセミナーが定期的に開かれており多くの観衆が詰め寄せていました。

今回のSaint Petersburgで開かれたSynergy Global Forum 2019での話を聞いていて、内容は大きく2つの形式に分かれるな、と感じました。

1つは、自分自身がどのようにビジネスで成功してきたか、その実際的な方法を具体的に話すことでこれが大半でした。2つめは、具体的ではないのだけれど、全ての物事に共通する人としての成長に必要となる本質的な原則について語るもの。より哲学的なものというのでしょうか。Marshall Goldsmith (Маршалл Голдсмит)氏の話は後者でした。

今回聞いたマーシャル・ゴールドスミス氏のお話は インターネット上で検索すると繰り返されており、ここで再びすべての詳細を書く必要はなさそうです。自らに言い聞かせるために幾つか残しておきます。

講演の主題:Старые методы не работают: путь в сверхлидерства / Old schemes don’t work: The way to Super Leadership.

“Help more, Judge less.”(自分の部下に対して)

“My suggestion becomes the order” (理解できなかったのですが、大手薬品会社のCEOがおっしゃっていた言葉だ、と。私自身、部下に対して、「あくまで自分で感じることだけれど、・・・としたらいいんじゃないのかな。でも、決して今の内容を変えなくてもいいよ。」ということがあります。私としては相手に無理に強いるつもりはないとしても、部下からすれば私の意見を聞かなければと考えて、結果的に私が指示を与えることになってしまう、それが事実だと。)

”毎日自分に問いかける6つの質問。すべては「自分がベストを尽くしたか?」という問いで始まるもの(娘のKelly氏が与えてくれた質問)、

1. Did I do my best to increase my happiness?
2. Did I do my best to find meaning?
3. Did I do my best to be engaged?
4. Did I do my best to build positive relationships?
5. Did I do my best to set clear goals?
6. Did I do my best to make progress toward goal achievement? “

”想像してみてください。今皆さんは95歳で、まもなく死を迎えようとしています。自分の人生を振り返ってください。幸せでしたか?やりたかったことがあってけれども、できなくて後悔していることがありませんか?友人や家族との幸せな関係が一番大切です。”

“もし何かやり残しているものがあれば、まずはやってみましょう。At least you try. ”

何事も挑戦してみることの大切さ。これを言わない人は一人としていませんでした。

私としては、このような場で聞く話は正しく、この通りだと理解しています。しかし、このような正論が機能しないことが現実的に会社では起こっています。どんなにきっかけを与えようとしても、相手にこのような話を聞かせても、頑なに受け入れない人がいます。どんなに本人なりに頑張っているのでしょうが、一向によくならない人がいます。人の能力は決して大きな差はない、私には疑問です。平等に能力が与えられているとしても、それを阻むエゴなどの別の要素があって能力の差を大きく見せてしまっているのでしょうか、よく分かっていません。

人の多くは、なぜ、一日の仕事時間の8時間、嫌でも会社で過ごさなければならないのであれば、この時間を自分のためにもっと使ってやろう、会社を自分のために使ってやろう、と思わないのか。なぜ「今日一日を何とかやりこなして、定時で帰ってやろう」という思いに駆られてしまうのか。避けられない時間を過ごさざるをえないとしても、そうであれば、「会社で少しでも自分にとってプラスとなるような収穫を最低1つでも今日ゲットして帰ってやろう。」という気持ちに向かないのだろうか。そんな、人の内奥にある、行動できない真の原因を探ってゆくことが本当の意味でのコーチングなのかなぁ、と考えているところです。

そして、人に対してできる限りのものを提供することは持っている人(この場合は会社のマネジメント)の責務。しかし、人が変わるか変わらないかは、受ける側の任意。責務ではなく、本人の意思。私たちの善意を否定されたかのように捕らえる必要はありません。少なくとも自分自身の責務を果たすためにベストを尽くした、と言えるようでいたいものです。

(我々も人間です。たまにはゆっくりして、何も考えずにボーっとする休息も必要です。今日は完全に寝坊しました。)

(参考URL) https://www.marshallgoldsmith.com/

Author: Author

ロシアのモスクワにある日系企業の管理部門にて長く勤務した後、現在は日本で働く会社員です。モスクワでロシア人と一緒に激動の日々を過ごした中で当時悩み、もがいていた管理業務の情報、体験談を少しでも多くの方々と共有したい、との思いがきっかけとなりブログを始めました。今はロシア、ウクライナの友人たちと連絡を取りながらロシア語の勉強を続け、ただただ平和な世界が来ることを願う日々です。

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