ロシアの会計の世界にもウクライナ戦争の影響が…? / The impact of Ukraine war on the world of Russian accounting…?

ロシアで主にビジネスパーソンを対象としているニュースメディア、コメルサント(ロシア語: Коммерсантъ, 英語: Kommersant)の中で、シルアノフ財務大臣のインタビュー記事が掲載されていました。(以下の翻訳は、原則Google翻訳を利用したものですーGoogle翻訳の素晴らしさ!なお、一部の誤った翻訳を修正していますが、私の訳に誤訳が含まれていることに起因する問題については責任を負いかねますのでご了承ください)。

この記事によれば(2022年10月24日発行)、

「アントン・シルアノフ財務大臣は、国際財務報告基準 (IFRS) のシステムがビジネスを行う上で依然として必要であると考えています。彼によると、ロシア企業自身が IFRS を放棄しないよう求めており、財務省はこの立場を支持しています。

RBC(とのインタビューで、シルアノフ氏は、「国際社会によって認められている一般原則、規則」があると述べました。特に、企業の活動は通常、国際的な報告基準に従って比較されます。 「企業の株式・債権の発行、購入、売却の際には評価が必要であり、これは通常、国際的な報告基準に従って行われます。企業自身がこの機会を閉じないように求めています」と彼は言いました。

大臣が説明するように、IFRSを放棄するという考えは、「西側との関係悪化を背景に」生じました。 「IFRSは決して私たちの主権を侵害するものではありません。私たちはこれまでと同様にグローバルシステムの基準と座標にいます。したがって、この場合、「害を与えない※1」という原則が最も正しいのです」と、アントン・シルアノフ氏は考えています。

金融市場国民評議会(NSFR)のアンドレイ・イェメリン議長は、IFRSに基づく財務諸表の作成を銀行自身の裁量に任せることは理にかなっていると述べた。 8 月末、NSFR と全国証券業協会は中央銀行に提案を送りました。」

※1 “生命医学倫理の4原則”の1つを指すものと理解しました。

参照記事リンク:https://www.kommersant.ru/doc/5632360

原文はこちら。

Минфин не планирует отказываться от МСФО

Глава Минфина Антон Силуанов считает, что система международных стандартов финансовой отчетности (МСФО) по-прежнему нужна для ведения бизнеса. По его словам, российские компании сами просят не отказываться от МСФО, и Минфин эту позицию поддерживает.

В интервью РБК (こちらも主にビジネスパーソンを対象とするニュースメディアの一つ)господин Силуанов заявил, что существуют «общие принципы, правила, которые признаны мировым сообществом». В частности, деятельность компаний обычно сравнивается по критериям международной отчетности. «При размещениях, покупках, продажах компаний нужна оценка, которая делается, как правило, по международным стандартам отчетности. Сами компании просят не закрывать такую возможность»,— рассказал он.

Как поясняет министр, идея отказа от МСФО возникла «на фоне противоречия с Западом». «МСФО нисколько не ущемляет наш суверенитет. Мы по-прежнему находимся в общемировой системе стандартов и координат. Поэтому принцип “Не навреди” в этом случае самый правильный»,— считает Антон Силуанов.

Глава Национального совета финансового рынка (НСФР) Андрей Емелин говорил, что подготовку отчетности по МСФО имеет смысл оставить на усмотрение самих банков. В конце августа НСФР и Национальная ассоциация участников фондового рынка направили свои предложения Центробанку.

【記事の中に出てくる団体】

Национальный совет финансового рынка 金融市場国民評議会(と訳しました)

https://rosfinsovet.ru/

Национальная Ассоциация Участников Фондового Рынка 全国証券業協会(と訳しました)

https://naufor.ru/

(参考)ロシア中央銀行:Financial Market Development Strategy

https://www.cbr.ru/about_br/publ/onfinmarket/

【РБКからのシルアノフ財務大臣のインタビュー記事より】

— Минфин опрашивал российские компании, нужна ли им отчетность по МСФО в текущих условиях. Какая реакция получена от рынка и как вы сами считаете, нужна ли такая отчетность сейчас?

— Есть общие принципы, правила, которые признаны мировым сообществом. У нас же не только недружественные страны есть, но и страны-партнеры. Деятельность компаний сравнивается по критериям международной отчетности. При размещениях, покупках, продажах компаний нужна оценка, которая делается, как правило, по международным стандартам отчетности. Сами компании просят не закрывать такую возможность. МСФО — это система учета, которая необходима для ведения бизнеса как внутри страны, так и за рубежом.

— Откуда вообще изначально возникла идея отказа от МСФО?

— Скорее, на фоне противоречия с Западом: все, что не российское, подлежит отмене. Это имеет смысл, если себе не вредить. Например, сегодня используем рейтинги только российских рейтинговых агентств, отказались от использования западных оценщиков. МСФО нисколько не ущемляет наш суверенитет. Мы по-прежнему находимся в общемировой системе стандартов и координат. Поэтому принцип «не навреди» в этом случае самый правильный.

参照記事リンク:https://www.rbc.ru/economics/24/10/2022/63529d159a7947efb82a59eb#chapter_7

より詳細情報が載っている記事はこちら。

Силуанов высказался против отмены МСФО в России

この記事に掲載されていますが、「ロシアでは1998年にIFRSへの移行を開始され、2012年以降にはすべての「公的に重要な」企業による連結財務諸表の作成にIFRS適用を義務付ける法的要件が導入されている」ということです。「今年の8月に財務省はIFRSを適用する必要性についてロシア企業に調査を調査を実施しました。関連する政策の見直しを求める声が高まっていることもあり、同省は市場の意見に関心を持っていた」とあります。大臣は、IFRSからの逸脱は、結果としてロシア企業への不利益となる、という立場のもとでこのインタビューに答えています。

その他、コメルサントの記事の続きでは、

「National Payment Council(日本語にどのように訳してよいのか分からず、英語でこうであろうという字を充てています。この組織は非営利組織で、ロシアの決済システムの関係者の活動を束ね、国の決済システムの安定性と継続的な発展を保証することを目的としているようです。)の理事長であるAlma Obayeva氏によれば、

”今、ESGのために時間を費やす意味があるものではありません。また、ロシアの銀行が現時点でバーゼル規制に従うのは無意味だと思います。アメリカの銀行にとっては称賛され、ヨーロッパの銀行にとっては非常に難しく、私たちには全くもってそぐわない基準を適用するのはなぜでしょうか?”」といったコメントもありました。IFRSだけではなく、ESGやバーゼル規制に対する批判的な見方が有識者の中にあることが伺えました。

今の戦争の展開が今後どうなるかは誰にも分かりませんが、再び自由に国境を越えたビジネスが円滑に行われ、同じ基準のもとで企業が活動する…そんな風に世界が再び一つになる時代が来ると信じています。

政府に従うことと神様に従うこと/ Obeying the Government and or God

今は政治と宗教の関係性について盛んに議論される時代となっていますが、ロシアの宗教といってすぐに思い浮かぶのがロシア正教会(РПЦ – Русская Православная Церковь )。そして、そのトップに君臨するのはキリル総主教。ウェブサイトを検索すると、キリル総主教とプーチン大統領との蜜月ぶりを書いた記事はロシア語でも日本語でもよく書かれていて、両者の関係がどれだけ深いものかが容易に想像できます。Youtubeのロシア語による動画でもキリル総主教を批判するものがたくさんヒットします。私自身、個人的に多く利用している報道番組、Current Timeでも過去の動画でキリル総主教とプーチン大統領との関係性を特集した動画がありました。実際のところ、どの情報が本当に正しいのかを完全に判断することは困難で、あくまで私の感じたままに、この文章を書いています。(誤訳が含まれる可能性もあります、その点は予めお詫び申し上げます)

以下の特集動画では、総主教の座についてからの10年間の彼の歴史を物語っています。この時代にキリル総主教のもとでロシア正教会が担う役割が強力となったこと。ロシア正教会がロシアにおける政治的組織となり、クレムリン(ロシア政府)にとって精神的なお役所(духовная канцелярия)となったことことが語られています。キリル総主教といえば、プーチン大統領の擁護者となり、公の場面では大統領の決定を支持してきたため、その決定による結果の責任を分かち合ってきたこと。「教会は政府とは分かたれているもの。ー それはロシア正教会のことではない。」この動画の中でも、ロシア正教会が喫煙を罪とみなしている中、キリル総主教の莫大な資産の一部はタバコの商売で稼いだものであることを暴いている記事が紹介されています。また、メルセデス、トヨタランドクルーザー、キャデラックなどの高級車を所有していることなどは他の多くの動画でも紹介されている内容です。

動画:0:52-9:01

キリル総主教は、ロシア世界のコンセプトを広めるための”プロモーター”のような役割を担っていて、総主教になった最初の年には頻繁にロシア世界を宣伝し、ウクライナを何度か訪れてこの世界の範囲を広めようとしていたようです。今となってはウクライナ正教は、ロシア正教会とたもとをわけており、これは(キリル総主教の前の総主教であった)アレクセイ2世の時代には考えられなかったこと。これまでは密月の関係で、プーチン大統領と同じ方向を向いていたところ、今ではお互いに分裂(расколь)がある、と言います。

これからお互いがどのように責任を取り合ってゆくのか、どんな結末が待っているのでしょうか・・・。時が明らかにしてくれることを待つことにします。

良識のある一般市民であれば、以下の動画のように感じるのが普通なのではないか…と思うのです。「教会というのは金色の円屋根でもなく、高級車や高級時計でもない。政治が愛国主義を駆り立てるために宗教を利用していることは好きになれない。テレビではプーチン大統領が宗教上の祝日に教会に出かけたことを映し出している。プーチン大統領がどこに行ったのかなどどうでもよい。彼の行う政治に関心がある。それであっても、プーチン大統領がキャンドルを立てる様子が…」

動画:10:03-10:25

昔、モスクワ中心部にある救世主ハリストス大聖堂を訪れたときのこと、中にいたスカーフを頭にかぶった女性に「なぜあなたたちは同じ神を信じているといいながらロシアとウクライナは争っているのでしょうか?なぜ?東洋の日本から来た人間からすると不思議なのですが…」と尋ねると、その信仰心が強いように見える女性曰く「政治は別よ」と一蹴されました。「平和になると思いますか?」と聞いてみると、近くにいた男性がぶっきらぼうに「当たり前だろ」という口調で口を出してきました。どうもそれ以上は会話を続けるべきではない雰囲気が漂い始めたのでその場を去りましたが・・・。

ところで、この大聖堂がある場所は、ソ連時代には市民プールだったようです。今の様子しか知らない私にとってはとても想像ができません。ロシア生活時代に交友のあった当時を知る年配の女性からは、「知ってる?あの教会がある場所は昔プールだったのよ。私も小さい頃はそこのプールに行ったのよ。」と言って懐かしんでいました。

ニューヨークタイムズ紙に面白い記事がありました。タイトルは「プーチンの野心の中心にいるロシア正教の指導者」。

https://www.nytimes.com/2022/05/21/world/europe/kirill-putin-russian-orthodox-church.html

この記事の結びの部分がまさに真実を語っているのではないでしょうか。

Some say he has no choice if he wants to survive. “It’s a kind of mafia concept,” Mr. Chapnin said. “If you’re in, you’re in. You can’t get out.”

彼(キリル総主教)は、もし生き残りたいのであればプーチン大統領の側のグループに留まる他ない。「ある意味、マフィアの世界のようなものだ。もしあなたがマフィアグループの中にいるならば、その中にいるしかない。もう出ることができない。」

どんな大変な時でもちょっとした喜びや美しさに気が付く心を持つことの大切さ / The importance of having a heart to notice a little joy and beauty in any difficult time

キエフを逃れてウクライナ西部に避難している友人から届いた動画からの一場面。あちらでも春がもうすぐそこまでやってきているようです。カメラのピントが合っていればもっと良かったのですが…

今週の月曜日。長らく連絡を取っていなかった友人からボイスメールが入っていました。モスクワにいたときには、いつも陽気な姿しか見たことがなかったウクライナ人の彼の声は疲れていて、暗い声で「先週、キエフから何とか電車で脱出してウクライナ西部の町にやってきたところだ。キエフはロシア軍に包囲されたと聞いていて、現時点では今のところキエフを脱出するのが困難なようだ。キエフの若者たちは最後まで戦って街を守る用意が出来ている。事態は非常に深刻だ…もし武器を持たない一般市民がこのまま脱出できないとなると多くの市民が犠牲になってしまう…。」とのこと。その後…久しぶりに直接会話をすることができましたが、逃れた町はキエフに比べればずっといいけれども、ここでも爆撃があり、空襲警報が鳴る度に地下に避難してはまた地上に戻る…その繰り返しだ、と。

その後、受け取った動画には、「こんな非常事態だからこそ、喜びや、美しさに気が付く心を持つことがとっても重要だ、ほら見てごらん」と言って、今にも咲きそうなつぼみを付けた花の様子を送ってきました。

今はまだ平和な日本に住んでいて、日頃抱える問題がありますが、自分の住まいを突如として捨てて逃げなければならない、これほどまでに大変な状況の中でも逞しく、逆にこちらを明るく、励ましてくれています。同じ事象をどのように捉えるかで物事の見方はポジティブにもネガティブにも大きく変わるもの。今見えている目の前の一つ一つのことを前向きに見るだけで景色がすっかり変わるかもしれません。彼とのやり取りからまた一つ学びました。

「どんなものでもよいので、気持ちが明るくなる写真とか動画を送ってくれ!」という彼の言葉に応えようと、自分自身も仕事の合間に身の回りの自然の美しさや動物たちに目を留める機会になりました。在宅勤務の休み時間には家の近くを自転車で走ってみると、梅も花をつけています。風も暖かく感じられます。冬には聞こえてこなかった鳥のさえずりも。春もすぐそこに。

他国と比べると日本の有難みが分かってくる ー 混沌としたベラルーシと比較して / Compared to other countries, you can see the value of Japan comparing to the chaos of Belarus

人が物事を判断する時、自分の知っている情報や、慣れ親しんだ環境を基準にするしかありません。この真実は駐在生活でよく学習した点の一つです。どんなに自分が経験が経験を重ねてきたからといって、どんなに多くを知っているからといって、新人スタッフのためになることをしてあげようと思って行動しても、それは相手にとってその時点では迷惑でしかないことも。その”迷惑さ”に有難みを感じてもらえる時期がいつやってくるのか、あるいは一生「面倒くさい人だったな」で終わってしまうのかは誰にも分かりません。折れずに続けられるかは、自分を信じれるかどうかにかかっていそうです。また、自分がどんなにたくさんの実務経験を積んで、ロシア企業での実務の実態を知っているからと思って行動しても、上司や日本の本社はそのような現場の事情ではなく、もっとロシアの域を越えて幅広い情報や、さらに高い視点から長期的な視点で物事を考えているケースだってあります。

そんなわけで、日本で生活していれば、文句言いたいところはたくさんあるけれども、世界に比べると、日本という国は今でも世界に比べるとずっと立派な国なのだ、そんなことをベラルーシのニュースを見ていて改めて感じました。マスメディアは一部を大きく見せる傾向があるかもしれず、この様子が全地で起こっているわけではないと思います。それでも、こんなことが起こっている国が他にあることを考えると、日本で生活していて日頃感じてしまう不満も考えすぎることなく、時として沸き上がる私たちの怒りを分散させることに役立つのかもしれません。

報道番組”Current time”(Настояшее Время)より(ビデオ 8:42~)

ロシア語で、Абсурд(アプスールドゥ=ばかげたこと)。英語のAbsurdと多少発音は異なりますが全く同じ意味です。とりわけ5つのばかばかしい理由でベラルーシ市民が逮捕されたことが取り上げられていました。ルカシェンコ大統領への抗議行動のシンボルとして掲げられる白赤白の旗。今ではこの色使いをしたものは、政府に反対する過激主義者として扱われ処罰されるという事件が起きているとのことです。

1.家の住所のプレートを赤と白で作成した家主が逮捕

通常、ロシアでも、道を歩いていれば必ず、通りの名称や通りの番地を示すプレートが掲示されています。ベラルーシのこの住民はこのプレートを赤と白で作成したようです(9:09~)。警察はこの行為を、家の主は正式に許可されていない抗議活動を、白赤白の旗をプレートの形で表示した̚かどで処分。約400ドルの罰金が科せられました。

2.娘の誕生日に花束をプレゼントした母親が350ドルの罰金を支払った(9:50~)

「これは花束の色が何色だったかは、容易に想像がつきますね。」とのこと。今のベラルーシでは花束の色を何色にするかも注意しなくてはならないという状況に。

3.赤と白のラインの飾りが入ったズボンを履いていた若い女性が拘束(10:10~)

一人の若い女性は、カフェから自分の車まで歩いているところを警察に拘束され、拘置所で過ごしたうえに罰金を科されたという。警察に「一体何の罪があって捕まえるの?」と尋ねると「つまり、自分のズボンについて何も言うことはないのか?」と答えが返ってきたとのこと。今では、どんなに赤と白の色合いが好きだとしても、家を出る前には自分の服装の色合いをよく観察して外に出る必要がありそうです。ベラルーシでは、白と赤のソックスを履いていた人が、その装いでもって反政府のデモ行動を行ったと見なされて逮捕されることが生じているようです。

4.ロシアでも有名なお菓子のパスチラによって年金生活の女性が罰金を科された(10:42~)

この女性は抗議活動としてパスチラを白、赤、白に色で作ったかどで罰金を科されたという

5.LG製のTVが入っていた白、赤、白の彩りの段ボールケースをバルコニーの窓に置いた男性が逮捕

窓辺に置いていたことで抗議活動に参加したと見なされ、15日間の拘束となった。(10:58~)

この5つのケースに続いて、ニュース番組内では”ばかげた”罪状で自由を奪われた人たちのケースが続いています。

上記のいずれの場合も、抗議の意図があって意識的に行った行為であろうことから、今の時世にこのような行動をとること自体が相応しくなかったのかもしれません。ただ、このようなことが理由で拘束され、罰金を科されるという理不尽な世の中が存在する、ということについて、日本に住んでいる感覚からすると想像がつきにくい事態です。

翻って今の日本。今はコロナのために旅行にも自由に行けず、外で飲み食いを自由にすることも憚られる時期。ストレスが溜まらないと言えばうそになります。そんな中でも、政治は回り、野党は元気に政権を批判し、国民は自由に首相に愚痴を言う。政府からの指示に従わない飲食店。日本はまだまだ捨てたものではありません。物事をポジティブに、あるいはネガティブに捉えるか、ほんのちょっとした考え方の違いから見方が良くも悪くも変わる。世界を見て経験すると、自分自身の幅もずっと広がりそうです。

世論調査によるとロシア人の3分の1が自分たちを貧しいと見なしているという / A third of Russians in the poll called themselves poor

Public Opinion Foundationの調査結果によると、ロシア人の3分の1は自分たちを貧しいと考えており、市民の3分の2近くが自分たちは平均的な収入である、と評価しています。

調査によると、回答者の64%が自分の収入は平均的であると考えていて、33%は自分が貧しいと考えており、1%だけが自分自身を金持ちだと考えています。自分を貧しいと評価した人は、この貧しい状態は10年以上前(12%)からで、いつもこのように暮らしているか、5年から10年前(それぞれ7%)にこの状態になったと答えました。

貧困の理由の中で、回答者はまず、賃金の低下(8%)、価格、関税または退職の上昇(それぞれ7%)、失業(5%)を指摘しています。また、このグループの20%は、3〜5年で現在とほぼ同じ貧困生活を送ると確信しており、6%は生活水準の大幅な向上を望んでおり、7%は答えるのが難しいと感じています。

調査で指摘されているように、自分は金持ちや平均的な収入の人だと思っているが、かつては貧困生活を送っていた人は、一生懸命働いた(10%)、働き始めた(7%)ことで生活水準を向上させることができたと答えた。 )、より良い給料の仕事を見つけました(5%)。

ロシア人のほぼ半数(45%)は、人の幸福は主に国家によって確保されるという原則に基づいて社会を構築すべきだ、と考えており、38%は自分たちの努力に依存していると考えており、16%は答えるのが難しいと感じています。市民の半数以上(52%)が、ほとんどの場合、人は貧困を克服し、本当に望むのであれば彼らの幸福を大幅に改善できると確信していることが明らかになり、40%は、強い願望があっても、ほとんどの場合、貧しい人々には機会がないと答えました。財政状況を大幅に改善し、8%が答えるのが難しいと感じました。

11月13〜15日に、18歳以上の回答者1,000人を対象に、携帯電話と陸上の電話番号をランダムにサンプリングして、全ロシアの電話調査を実施しました。統計誤差は3.8%を超えません。

参照:https://www.audit-it.ru/news/personnel/1025395.html

なお、上記は記事を直接Google Translateでオリジナルのロシア語記事を日本語に翻訳したものを翻訳されたものに近い状態で掲載しています。ロシア語と英語間の翻訳レベルに比べてロシア語と日本語間の翻訳レベルはまだまだ劣る、という実感がありましたが、今回こうして翻訳してみると、十分に内容を理解できるほどの高いレベルであるという印象です。AIの力もあるのか、翻訳のレベルが上がっていっていることを感じました。

果たして日本の貧困層はどうなのでしょうか、数値の計算方法の根拠を把握していませんが、厚生労働省の統計によれば、平成27年(2015年)時点では15.6%とのこと。そして、子供がいる大人が一人の世帯の貧困率は50.8%。離婚率も高いロシアでは一人親世帯は多く、女性でもバリバリと働いている人を多く見かけてきましたが、やはり親や祖父母の支えというものが無くしてはそれも成立しない気がします。私がモスクワで働いていた時の経験では、子供を持つ女性スタッフの大半は母親や祖母といった身近な存在の支えに頼って仕事を続けていたように思えます。

参照資料:厚生労働省の統計

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/seigo_g_171005.pdf

Электронная “Почта России” / デジタル「ロシア郵便」

注文した商品を受け取るために訪れたロシア郵便局。到着のSMSを受け取ってから2週間ほど遅れてやってきたので間違いなく届いているかと思いきや「ここにはきていないわね、また1週間に1回くらい来てくれる?」との一言。デジタル化がすっかり現場のオペレーションにまで浸透するのは発展途上のようです。

2019年における「ロシア郵便」の電子サービス関連の売上が21,2 B RUB - 2018年のそれのほぼ3倍 - に上った。これはロシア郵便の売上の約10%を占めている。

2018年の電子サービス売上は7 B RUBであった。今では、毎月の売上は約2B RUB、毎月のサイト訪問者は20百万人ほどにのぼっている。

ロシア郵便の見込みでは2024年には電子決済による売上は157 B RUBに達するとみている。これは会社全体の半分の売上に相当する。この売上に到達するために必要とされる投資額は47B RUBという。

ロシア郵便の電子サービス売上に占める主要なラインは3つあり、一つ目はオンラインショップなどによる手紙や小包のオンライン発送サービス。このサービスは発送準備を自動化してくれて、2019年には13,7 B RUBの売上を計上した。

https://otpravka.pochta.ru/

二つ目はロシア郵便のウェブサイト - pochtaruの役割が大きい。https://www.pochta.ru/

このサイトと携帯電話アプリは、個人利用による大量の小包発送のオンライン受付業務、および発送作業を担っている。このサービスでの売上は4,1 B RUB。オンラインでの発送受付は1百万個となり、全体の10%に上っている。

3つ目は電子書留だ。これは交通警察からの交通ルール違反の罰金に関するものだけでなく、裁判、調停、その他にも外国機関からの通達といったものを受け取ることが可能となる。2019年にこのサービス利用者の数は1,9百万人から2,8百万人へと45%以上もの増加がみられた。そのうち法人が占める数は3千以上。

インターネットショップ”Ozon”の商品がロシア郵便経由で顧客に届けられた数は2018年に比べて4倍に増え、Ozonとロシア郵便の提携によりロシアの全85地域(ロシア連邦構成主体)の住民がオンラインショップができるようになり、配達日数が半分に縮まった地域もあるという。

出典:Vedomosti 29.01.2020

後記:昨年12月上旬にアメリカの会社のリュックを購入し、アメリカからの発送となりました。今でも到着を待っています。しばらく確認をしていないのでもしかするとそろそろ届いているかもしれません。利用運送会社のサイトで オーダーナンバーを入力すると現在の商品所在地が分かるサービスは今や当たり前。日ごとに更新されてゆき、このままゆくと年末までには届くかしら? - 年末にRussianPostの名前でSMSが届きました。”Отправление XXXXXXX(オーダーナンバー) прибыло на территорию РФ. Телефон XXXXXXX(最寄りの郵便局の電話番号)”となっています。1月に入ると再びSMSが。”Отправление XXXXXXX(オーダーナンバー)поступило в отделеине почтовой связи XXXXX (郵便番号) Телефон XXXXXXX (最寄りの郵便局の電話番号)”となっています。きちんと連絡が届き、私の住む近所のロシア郵便局まで荷物が届いている。すごい、ロシア郵便やるではないか、サービスがきちんとしている(全くサービスレベルに期待もしていないので逆に驚きました。間違いなくロシア人の多くがまだ同様の意見を持っています)、そう思ってでかけてゆきました。探しに探して普通の住宅街の1回の角に分かりづらくその入り口がありました。窓口でパスポートを見せて荷物が届いたとの連絡があった旨を告げます。 - 待っても待っても一向に荷物が出てきません。窓口の女性が戻ってきて言いました。「まだ届いていないから、今後1週間に1回くらい来てもらえます?いつ来るか分からないから週に1回くらい来てもらえるといいわね」と。「あの~、この通りSMSが届いているのですが…」と携帯を見せると「システムは正しくないの、この情報と実際は合っていないから。なのでまた来てね。」とのことでした。

Как победить бедность в России / どのようにロシアにおける貧困層を克服するか

レフ・トルストイが長編「Anna Karenina」で書いたように「幸福な家族は、どの家族も似通っている、他方、不幸せな家族というのはその不幸さはそれぞれで異なっている」。

ロシアの貧困の克服も一筋縄ではいかない。有効な改革が必要であることは明白でプーチン大統領が2020年の連邦会議にて表明したように、貧困層を2024年までに現在の半分にするという野心的な課題がある。

広大なロシアでは、貧困のデータは都市と村落とではとりわけ異なる。貧困層はモスクワやペテルブルクでは8%足らずの一方でカルムキアでは20%に達し、(南シベリアの)トゥーヴァでは40%にも至る。

経済成長が貧困層の減少に重要であることは重々承知であるが、2000~2011年には貧困層が30%から11%未満に減少したものの、2017年にはそれが13,2%にまで再び上がってしまった。ロシア統計に基づく世界銀行の見込みによれば、2024年までは貧困層は9,7%まで削減される見通しで、ロシア政府のデータによれば6,6%となっている。

どのような改革がロシアの経済成長を促進するのだろうか?投資と製造メーカーの増加だ。とりわけ中小企業(малый и средный бизнес)が不可欠だ。現在、ロシアのGDPに占める中小企業の割合は22%であり、OECDのそれ(50~60%)には大きく後れを取っている。

子供を持つ貧困層の家族にとっては社会保障が不可欠だ。また、そのような家族は職を見つけることが困難で、必要な知識もないことが問題となる。あるいは医療のために必要な金銭面での不足や、子供にかけるための支出が制限されてしまうことも問題だ。

ロシアの政策面に責任を担っている人々に期待されていることは何か?それはとくに仕事を見つけることが難しい地域により注意を向けることだ。若い人から年老いた世代にも一定のレベルの教育と専門的な準備を備えることが大切で、それによって子供に必要な医療や必要な支出を賄うことができることにもつながる。

ロシアは今、必要な改革に向けた財源、制度も用意ができている。あとは、すべての国民の生活に寄与する 包括的なアプローチをとってゆくことが必要だ。

出典:Vedomosti 19.02.2020

後記:誰もが分かっている、誰もが語れる内容を伝えたところでどうなのだろう…もっと大切なことは、このような当たり前のことがなぜ実現しないのか?そこにあるのは政治家をはじめとした”持っている”人々自身が各個人の利益を優先する実態、この国の将来に希望を抱いていない国民が多い(自分と家族がよければよし、それ以外のことは知らない、という態度)など、さらに根深い問題がかかわっているに違いない。きっとこれはロシアだけではなくて日本でもどこにでも程度の差はあれども共通して存在する事実なんだと改めて思いました。

Россиян в персрективе ожидает переход на электронные паспорта – Размером с банковскую карту / ロシア国民は電子パスポートへの移行が将来待っている – 銀行カードのサイズへ

ロシア内務省は、遠くない将来にロシア国内用のパスポートがどのようなものにあるのか詳細をいくつか公表した。一番大きなニュースはサイズ。パスポートサイズはずっと小さくなり、銀行のカードと同じサイズへ。電子チップを搭載するため、サイズは小さくなっても容量はずっと増えることになる。

「新しいパスポートは銀行のカードのような外見になる。カードには、写真・姓名・父性・誕生年月日・出生地が記載される予定。電子チップには現在の外国用パスポートにあるチップに入っているものと同様の情報が搭載される予定だ」とロシア内務省の入国管理スタッフの言葉。

「電子チップ付きのパスポートを持つことで所有者は国の制度を利用するためにずっと便利になるはずです、ただ、まだ計画の段階ですが」とのこと。

いつ移行するのか?内務省はまだ明言を避けているものの変更はスムースに、徐々に行われるはずである。

2019年10月に、電子チップ付きのパスポートの発行は2020年3月1日から、現行の紙形態のパスポート発行は2022年に停止を予定するとのことであった。

また、あらゆる病気が国内に広まることを避けるために、ロシア内務省はすべてのロシアへ入国する外国籍の人々への指紋採取と医療診断書の提出義務を検討しているようだ。

またロシア近郊の国々、ベラルーシ・ウクライナ国籍の人々がロシア国籍を申請する手続きを簡素化される。「ロシア国籍取得のために、ロシア語履修完了の義務化を不要とする考えでいる。また、ベラルーシ・ウクライナに加えて、カザフスタン、モルダビア国籍の人々についても、彼らがВид на жительствоを取得した段階ですぐにロシア国籍の取得ができる可能性の検討を行っている」

出典:30.01.2020 Российская газета

“Балтика” больше не №1 / バルチカはもはやNo.1ではない

2019年、過去22年ロシアビール市場のトップの位置にいたCalsbergグループのロシアビール「バルチカ」(市場シェア28%)が初めてトップの座を明け渡し、AB InBev Efesが1位(同29%)となった。

バルチカは1996年から変わることなくトップに君臨し続けてきたが、高価格帯のクラフトビールの売れ行きが伸びた一方で低価格帯の商品販売が芳しくなかったことが市場シェア低下の原因のようだ。

Calsbergのロシアを含む東欧市場での業績をみると、ビール販売は6,2%減(287млн дал)、売上は0,4%($1,6 млрд)減。ただし、ロシアを除いた他の国々の営業利益は伸びている。

かつて、2014年まではCalsbergの利益の40%以上はロシア市場からもたらされていた。ところがその後のルーブル価値暴落により利益は一気に下落。そして2017年には重要な市場は中国へと移った。今ではCalsbergの営業利益に占める東欧市場のそれはわずか16%となり、会社にとって一番小さな地域となった。

AB InBev Efesは”Сибирская корона”, “Стрый мельник”といったブランドのビールを生産していて、トルコビール会社Anadolu Efesとの合弁会社。ロシアとウクライナで幅広い種類のブランドを市場に提供している。

ロシアでのビールの需要は地方の中小の大きくない生産者のクラフトビールが伸びており、これは世界的なトレンドとなっている。

出典 Vedomosti 13.02.2020

Авто против автобуса / モスクワ住民の交通手段事情

調査によれば、ロシア政府はより多くの人が公共交通機関(タクシー、カーシェアリング含む)の利用を増やすように、との目論見があるもののそれがなかなかうまくいっていない、ということを表しているようです。

ロシアの人口の2/3が定期的に自家用車を使用しており、今後ともこの比率に大きな変化はないであろうとのこと。28%の人は今後も車の購入予定がない、そのうちのわずか7%の人がタクシーやカーシェアリングを利用していく、と答えているようです。

タクシーの市場は急激に成長しており、カーシェアリングは、2019年末には20の都市で利用可能。モスクワについていえば30,000台以上の車が利用可能(他の都市では3,500~4,500台)であった。しかしながらロシアでの自家用車の台数は40百万台(Автостата)と言われており、この台数が自家用車から公共交通機関に変えるにはあまりに少なすぎることも明らか。

自家用車の保有率が高いのはモスクワよりもСамара, Краснодар, Петербург, Воронежといった地方都市。車を持つことがステータス、というよりも交通手段としての必需品の意味合いが強い。

モスクワはどうやら今後も政府の意向には屈しないようだ、つまり、今後も高い車維持コストを支払い続けることになる。

(出典: Vedomosti 2020.Mar.13)

後記;ロシア全体を見て、モスクワを判断することは正しくないはずですので、ロシアというくくりで語られる情報をそのままモスクワにも適用するのは危険ですね。「モスクワは本当のロシアではない」という言葉をロシア人からよく耳にします。また、この記事を読んでいて、日本でも東京と地方都市の車所有事情が異なる点と重なりました。