2022年上期に購入した商品のザ・ベスト:生ごみ処理機 / The Best Product Purchased in the First Half of 2022: Garbage Disposer

2022年度上期に購入した製品の中で一番ヒットしたのは生ごみ処理機です。単にモノを購入して生活が便利になったから、という理由だけではなく、購入を通してゴミに対する国、自治体の取り組み方へ関心・意識が向くようになったことも理由に挙げられます。

今年も春になって暖かくなり、生ごみの取り扱いに悩みだした頃、ふとしたことから生ごみの取り扱いを解決してくれる電気製品があることを知りました。季節はちょうど3月の終わり。ネットで調べてみると自治体による助成金もあるとか。住んでいる街の制度を調べてみると、確かに制度が存在します。市の情報によれば、当年度の助成金の予算は上限に達したために終了済み。次回からの助成金制度の再開は翌会計年度が始まる4月からとのこと。なんとタイミングの良いこと。助成金もあり、悩みの尽きない生ごみの処理が解決できるということから早速4月に入ってから購入に向けて動き出しました。

助成金の申請については、市のサイトを調べつつも役所を直接訪問して関係窓口にて職員の説明を受けて準備OK。商品を購入し、あとは窓口で受け取った書類を説明いただいた通りに作成。その後、再び窓口を訪問し無事に書類を提出。窓口の方の親切な対応にも助けられ、初めてのこととはいえ想像よりも順調に手続きが完了しました。

私が購入した商品は以下の製品です。

商品の性能の詳細は、検索をしてみると多くのブログなどで皆さんが説明されているためここでの記載は割愛しています。音がうるさくない、と言うと嘘で、いざ動き出すと機械がうなっています。ずっと近くにいるとさすがに騒音です。会話ができないという大げさな音ではありませんが。機器を設定している場所から寝室が離れていて、就寝時には一切音があってはならない、という厳格な方を除けば全く気にならないと思います。いったん眠り込んでしまえば多少の音も気にはなりません。私は匂いは気になりません。確かに匂いはありますが、決して悪臭ではないため気にせずに機器を利用できています。ごみの量が明らかに減ること、虫の心配も不要でいつでも生ごみが出てしまう料理もできること。また、小さな努力ではあってもきっと環境にも貢献しているはず、そう思えることはポジティブな側面があります。もっぱら夜間に稼働させることが多いです。

自治体の中でも助成金の金額にはバラつきがあります。また、助成金制度そのものを導入していないところ、あるいはかつては導入していたけれども今では廃止した自治体もあるようです。インターネットで検索してパッと出てきたいくつかの自治体の説明書きを読むだけでも、各自治体の考え方を把握することができて興味深いものがありました。

”生ごみの減量には、まず、ごみの発生を抑制することが何よりも重要です。”

大阪市

これを機会に、日本の市町村の生ごみ処理機の補助金制度はどうなっているのだろう?ざっくりと調べてみました。全ての情報を調べたわけではないので正確ではないことを前提に。例えば座間市。たまたま、座間市のごみ収集に関するデジタルを活用した仕組みの記事を読みました。と同時に助成金制度も調べてみると、座間市はすごい。購入金額の4分の3(100円未満切り捨て、上限5万円)とのこと。上限は5万円までと潤沢なサポートがあれば、自己負担はわずか25%しかありません。これでいて生ごみの処理のことで悩みが減るとなれば、座間市民にとって購入しない手はないのではないでしょうか…素晴らしい。

座間市のごみ収集はNHKでも以下のリンク先の記事でも取り上げられており、ゴミ処理に対する姿勢が先進的な街だと思いました。少なくとも私は座間市に居を構えたことがありませんので実体験はありませんが、ゴミの取り扱いに対する真剣さが伝わってくる。そんな内容でした。

神奈川 座間で進むごみ収集のデジタル化 効果は防災対策にまで

座間市:電動式生ごみ処理機・生ごみ堆肥化容器への購入費補助制度

大阪市のサイトにあるように、今からすぐにできる根本的な対策は、一人ひとりが生ごみの発生そのものを減らすことを意識すること。これなんだ、と納得しました。一人ひとりがもう少し、わずかであっても高い意識を持つならば、とてつもない大きな効果を生むわけで、そして、意外にもこの方法はそれほど難しくはないのでは、とも思います。といっても、ゴミ回収日に出されるご近所のごみの量を見ると、どうしてこの数日の間にこれだけのごみが出るのだろうかと思ってしまうものです。生ごみをどう処分するか、というよりも、冷蔵庫の中身をしっかりと把握し、無駄のないように調理すること。不要なものは購入しないこと。いくらでもゴミを出してもすべて回収してくれるのだから大丈夫、という意識を変えること。簡単なようで難しいのかもしれません。スーパーにいっても何でも梱包され、ちょっとした量の食料であってもトレイに丁寧に包まれ、お菓子の袋といえば、袋を開けたらまた小袋が幾つも入っている有様…。ロシアのように、1kgで幾ら、と重さ単位で販売。購入者が自分で欲しい数だけ袋に入れ、秤に乗せて、野菜の種類を選択する。と、あとは自動的にバーコードが付いたラベルが発行されて、それを袋に貼付する。ずっと合理的では?と思うこともあります。例えば、ご近所のスーパーで見ると、大きさが若干異なる玉ねぎを1個38円、といった個数単位の不公平なルールで販売されています。重さ単位のほうが公平ではないかと思うのですが、きっとそこには何かの問題があるのでしょうか。

消費者、お店それぞれが意識するだけでも随分と改善できるのに、とも思います。昨今、節電に取り組んでいるお店を見かけるようになりましたが、何も電力供給量の逼迫が言われる今だから、ではなく、「私たちは環境のために節電を心掛けているお店です。地球にやさしいお店を目指し、そして浮いた経費はお客様に還元してゆきたいと努力しています!」なんてフレーズと共に、いつでも節電を行い、堂々と電球を外してしまってもよいのでは?ー 言うは易し。

ちょこっとだけでもインターネットで情報を検索するだけで多くの知識を入手でき、自分自身が正解と思っていたことが必ずしもそうではないのかもしれない、と思えること。生ごみ処理機の購入は、そんな発見をもらえるきっかけにもなりました。高い買い物ではありますが、行政の仕組みやほかの市町村の考えなどを知ったり、環境について考える機会となること。このブログを書くにあたって訪問した環境省のウェブサイトでも、貴重な情報が提供されていたり。払ったお金以上の対価を得ることができた ー 上期に購入したあらゆる製品の中で一番ヒットしたもの ー それが生ごみ処理機でした。

【参考資料】

大阪市:”生ごみの減量には、まず、ごみの発生を抑制することが何よりも重要です。”

https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000472447.html

北海道芽室町:”現時点において制度化の考えはありませんが、メリットやデメリットなどを含め、今後、機会を通じて町民の皆さんの御意見を聴いてまいります。”

https://www.memuro.net/administration/kouhou/hotvoice/2021/06/082.html

東京都北区:”生ごみについては、まず、なるべく食べ残し・調理くずを出さないよう工夫することが大切です。また水分をしっかり絞るというだけでも一定の減量効果が期待できます。環境に優しい方法でもあり、多くの区民の方々に実践していただくことにより、ごみの減量に大きく寄与するものと考えております。”

https://www.city.kita.tokyo.jp/r-seiso/faq/kurashi/gomi/go006.html

長崎県佐世保市:平成24年度末に廃止した「生ごみ処理機器設置奨励金交付制度」の再開についても検討しているところです。しかしながら、問合せ件数も少ない中で新たに予算を確保するのは困難な状況であり、一朝一夕にはいかない状況です。

一方、上記のように「生ごみを減らす」ことの重要性は強く感じており、生ごみのたい肥化を主眼にした「ごみ減量アドバイザー制度」に加えて「ダンボールコンポストによる生ごみたい肥化」のご案内に着手しております。また、生ごみの「かさ」を減らし、焼却しやすくするために生ごみの水切りや濡らさないことなどについてごみ収集カレンダーにも掲載し啓発を図っているところです。

さらに、ごみを減らすという観点から、食品ロス削減のために食べ残しなど生ごみを増やさず、食材の過剰切除を減らすこと、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品・食材を減らすためにフードドライブについても発信し、市内のこども食堂に食品・食材を提供する体制づくりを構築しております。”

https://www.city.sasebo.lg.jp/soumu/hishok/iken_10914.html

武蔵野市:”生ごみ処理機の使用は生ごみの資源化・減量に有効ですが、処理機の使用は新たな環境負荷を生み出してしまうことと、過去に補助金交付を受けたかたを対象に使用状況を調査した結果、6割以上が資源化処理をしていないという理由から、平成20年度で購入費補助制度を廃止しました。”

http://www.city.musashino.lg.jp/faq/faq_seikatsukankyo/faq_gomi/1004137.html

生ごみ処理を行っても、処理されたものを堆肥として利用せず、ごみとして処分するだけでは十分ではないようです。

生ごみリサイクル技術資料

この上記のリンク先にある資料も内容が豊富でした。「全国土の会」という組織があるようですが、その会長である東京農業大学名誉教授の後藤逸男氏による説明です。「3坪(10 ㎡)程度以上の家庭菜園や庭があれば、誰にでも簡単に、全く費用のかからない生ごみリサイクルができます。」という説明が新鮮でした。つまり、高額の生ごみ処理機を購入する必要もない、ということですね。残念ながら我が家には存在しませんが…。

”家庭用や業務用生ごみ乾燥機では、ごみ焼却炉と同様に化石エネルギーを浪費するとの批判もありますが、焼却炉から出る焼却灰はやっかいな産業廃棄物です。それに引き替え、生ごみ乾燥機で乾燥された下の写真のような生ごみ(左が、10mm 目のふるい通過物)は資源として再利用できます。”(技術資料の中から抜粋)

環境省関連リンク

環境省:食品ロスポータルサイト